オランダ野球支えるカリブの島、代表半数が出身
【ブリュッセル=工藤武人】野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、欧州勢として
初の4強入りを果たしたオランダ。
サッカーの強豪国として知られるオランダ野球の快進撃を支えているのは、同国が17世紀に入植した
中米のキュラソー出身の選手たちだ。
「野球のオレンジ軍団が旋風」
オランダの全国紙テレグラフ(電子版)は11日、こんな見出しを掲げ、キューバを破った選手たちの
「偉業」を速報した。オランダ公共放送は12日の日本戦をウェブサイトで放送した。
サッカーが国民的スポーツのオランダ本土(人口約1670万人)で野球の競技人口は約1万5000人
とされる。カリブ海に浮かぶキュラソー島は人口約14万人で、総面積約440平方キロ・メートル。
野球が盛んで米大リーグ選手も多数輩出するベネズエラや、ドミニカ共和国、プエルトリコも近い。
代表チームの広報担当デュコ・アブスプル氏によると、代表チームの28選手中、半数がキュラソー出身。
オランダ本土生まれは9人にとどまる。「ミューレン」の登録名でロッテやヤクルトでプレー経験のある
ヘンズリー・ミューレンス監督もキュラソー出身だ。
アブスプル氏は「米大リーグや日本のプロ野球でプレー経験のある監督や選手が、チームにプロ意識を
根付かせ、レベルが飛躍的に向上した」と説明する。
(2013年3月13日09時03分 読売新聞)
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