野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、米大リーグ
でプレーする一流選手の不参加が目立つ。イチロー(ヤンキース)らが出場しない日本
だけでなく、米国など他チームも同様。「世界一決定戦」と表現するには、物足りなさが
あるのは否めない。
米国は昨季本塁打王のブラウン(ブルワーズ)らが代表入りしたが、最強チームには
程遠い印象。投手ではバーランダー(タイガース)、カーショー(ドジャース)ら大物が不在。
昨季ナ・リーグ最優秀選手のポージー(ジャイアンツ)や、新人で打率3割、30本塁打、
30盗塁をクリアしたトラウト(エンゼルス)もいない。
ベネズエラは完全試合を達成したヘルナンデス(マリナーズ)、ドミニカ共和国も強打者
プホルス(エンゼルス)らが不参加。韓国も秋信守(レッズ)ら大リーガーなしの編成になった。
シーズン開幕前で調整不足を訴えたり、所属チーム内での立場を優先したりと理由は
さまざま。大型契約の交渉過程にあり、故障を懸念して辞退するケースも出ている。
大リーグが主導する大会でありながら、その一線級の多くが出場しない矛盾を解消できる
のか。レッズなどでゼネラルマネジャーを務めたジム・ボウデン氏は米スポーツ専門局
ESPN(電子版)のコラムで、「故障などを抱えていない選手全員の参加を義務付けること
が唯一の方法」と主張している。
時事通信:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130302-00000057-jij-spo