昨年5月に都内の自宅前で転倒し、脳挫傷と外傷性脳内血腫で療養していた劇作家で
俳優、唐十郎(73)が、4月26日に大阪・扇町公園特設紅テントで開催する舞台
「鉛の兵隊」の演出で仕事復帰することが1日、分かった。
事故から約9カ月。唐の再始動の報が届いた。戯曲「鉛の兵隊」は、北海道・旭川出身の
主人公と友人の群像劇。2005年に初上演されて以来の再演で、唐組座長代行の
俳優、久保井研(50)とともに演出を務めるという。
2月25日の稽古初日から座員を指導した唐は、「これからだ」と目を輝かせながら、
3時間を超す稽古にもかかわらず、メモを取りながら同席。久保井によると、
唐は「全体像が見えてくるように演出していかないと」などと話し、意欲満々だったという。
唐は昨年5月26日、転倒して後頭部左側を強打。救急搬送され、都内の病院に入院した。
当初は集中治療室だったが、10日後には一般病棟へ。同6月25日に転院し、階段歩行や
足腰を鍛えるリハビリに励み、11月24日に退院してからは自宅療養を続けていた。
自宅近くを1日何度も散歩するなどして体力作りを敢行。手足のまひもなく、事故前の体力の
8割まで戻ってきたというが、スピーディーな展開がウリの自身の舞台に役者として戻るには
もう少し時間がかかりそうだ。2月11日には73歳の誕生日を迎え、
20人を超える座員から祝福された唐。4月の復帰が待ち望まれる。
ソース:SANSPO.COM(サンスポ・コム)
http://www.sanspo.com/geino/news/20130302/oth13030205050013-n1.html