関西勢で唯一、今季J1で戦うC大阪で、U−18から昇格したFW南野拓実(18)が
開幕戦先発に抜擢(ばってき)されそうだ。
昨季、ユース登録ながら公式戦デビューを飾った期待のアタッカーは「年齢は関係ない。
スタメンで出るなら、ゴールに直結するプレーをどんどんやっていきたい」と腕をぶしている。
タイ、宮崎で行ったキャンプでは、4度目の実戦となった18日の日本経済大戦から主力組に定着。
さっそくこの試合で2得点を挙げた。
裏への飛び出し、切り返しからのシュートに非凡なセンスをのぞかせる新人に
「拓実の活躍は刺激になる。一緒にやっていて、すごいと思う」。
エースの柿谷にそう言わしめるほど、存在感は高まる一方だ。
中学1年でC大阪の下部組織に入団。
年代別の日本代表にも選ばれ、一昨年のU−17(17歳以下)ワールドカップでは日本の8強入りに貢献した。
昨季11月、J1大宮戦でデビューを果たし、12月の天皇杯清水戦で初得点。
「ゴール前でボールを持てば、相手の驚異になれる」。得た自信は大きい。
C大阪の下部組織からは近年、有望な人材が次々に育っている。
今季からクラブのエースナンバー「8」を背負う柿谷や、いずれもロンドン五輪代表の山口、扇原、杉本らだ。
「尊敬する先輩たちの背中を見て、ああいうふうになりたいと思った。
今度は自分が、後輩たちにそう思ってもらえる選手になる番です」。
将来的には「ビッグクラブで中心選手に」という野望を抱くが、ルーキーイヤーの目標は明確だ。
「試合で結果を出し、優勝することが一番。個人的には10ゴールを目指したい」。
香川(マンチェスター・ユナイテッド)や清武(ニュルンベルク)、乾(フランクフルト)をC大阪在籍時に
育てたクルピ監督のもとからまた一人、次代のスターが羽ばたいていくかもしれない。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130228/scr13022816250011-n1.htm 南野拓実
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