足利市は22日、サッカー日本フットボールリーグ(JFL)所属で栃木市がホームタウンの
栃木ウーヴァフットボールクラブ(FC)と、セカンドホームタウンになることで合意したと発表した。
「スポーツのまち・足利」を発信して地域活性化につなげる狙い。2月に覚書を交わすという。
合意事項は六項目。セカンドホームスタジアムを足利市総合運動場(田所町)内の陸上競技場とし、
市内にクラブの足利事務所を設置。
二〇一三年度はJFL主催、足利市共催でホームゲームを九試合程度開催する。
練習場として週一回、夜間使用できる練習場を確保し、ジュニアを対象としたサッカー教室を積極的に実施する。
足利市の大豆生田実市長は会見で「市長就任後、ウーヴァ代表の岩原克彦さんが年に一度あいさつ
に来る度に『足利をホームタウンにしてもらいたい』と言ってきた」と経緯を説明。
昨年十二月、ウーヴァの納会に市サッカー協会幹部とともに出席し、合意に向けた動きが本格化した。
覚書は大豆生田市長か高木弘志教育長が岩原代表と交わすという。
足利市はウーヴァのJリーグ2部(J2)昇格に向けて支援するとともに、将来的にはファーストホームタウン
を目指す考え。
市によると、ウーヴァは今シーズンの終了後をめどにチーム名変更を検討しているといい、
大豆生田市長は会見で早速「『足利ウーヴァ』とは言わないが、栃木市にも(JR)両毛線が通っており、
『両毛ウーヴァ』が良いと思う」と提案した。
岩原代表は取材に「軸足を足利、佐野、小山に広げていこうとしているところに、『セカンドホームタウンにぜひ』
との熱烈なラブコールがあった。相思相愛だと思う」と話した。
ウーヴァは一九四七年、日立製作所栃木事業所の実業団チーム「日立栃木サッカー部」として創立。
二〇一〇年のJFL加盟に伴って、栃木ウーヴァFCに改称した。
ウーヴァはブドウを意味するポルトガル語。現在のホームスタジアムは栃木市総合運動公園陸上競技場。
選手全員がさまざまな職業に就いており、足利市職員二人も所属している。
昨シーズンはJFL最下位に終わり、地域リーグとの入れ替え戦の最後でPK戦を制し、辛くも残留した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20130123/CK2013012302000145.html