WBCの09年大会は野手最年少として参加し、日本の連覇に貢献したソフトバンク・内川聖一外野手(30)。クリーンアップの5番打者として臨む今大会の心境、そして今後の国際大会へ対する思いを、熱く語ってくれた。
‐前回WBCは日本の連覇に貢献。自身にとってどんな大会だったか。
「結果的に、内川聖一という名前を全国の人が知ってくれた。僕を野球選手として大きくしてくれた大会ですね」
‐日の丸を背負う戦いは、やはり違うのか。
「日本でも緊張する試合はあります。ただ(二次ラウンドで)アメリカへ行って、試合前に君が代を聞いた時に初めて、日本人なんだ、これが日本代表ということなんだと、強く感じた。あの感覚は特別でした」
‐WBCを経験して意識は変わった。
「変わりましたね。負けたら終わりという試合を乗り越えてきましたから。次に負けたら日本に帰らなければ行けない。そういう山がいくつもあるんです。それを越えてきたというのは、大きかったと思います」
‐自身の成長を感じる部分もあった。
「年も野手では一番下。最初は先輩たちについていこうと、自分の責任まで考えていなかった。それが試合が進むにつれ出番が増え、とにかく左投手を打つのが自分の最低限の責任と思うようになった。大会の中で成長できたと思います」
‐前年(08年)に首位打者を獲った自信はあったのでは。
「確かに達成感はありました。年数を掛けて(プロ8年目)、初めて規定打席に達して、初めてレギュラーになってのタイトル。
それが世界を見せてもらい、一時の成績に満足してはいけないと思えた。首位打者も過去のものになったんです。僕の野球人生の中で、一番大きな経験だったと思います」
‐今大会は5番打者としての期待が大きい。前回とは気持ちも違う。
「全く違いますね。前回は、レギュラーで試合に出られるかも分からなかったので。今回は、やらなきゃいけない責任感が間違いなく強い。ワクワクだとか楽しみだとか、そういうのは一切無いです。怖さの方が大きいし、せっぱ詰まった感じさえあります」
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