サッカーの「南国高知フットボールクラブ(FC)」は20日、今年を「改革元年」と位置付け、
本格的にJリーグ参入を目指すことを表明した。
2月中に県や市などにJリーグ入りの協力を要望し、2014年中にチームを株式会社化にしたい考え。
宮地貴嗣代表は「街の誇りや象徴になれるよう一丸となって取り組みたい」と意気込む。(夏井崇裕)
同FCは高知農高OBクラブが母体で、1999年に発足。四国リーグで2001年から5連覇するなど
活躍したが、その後、四国の他チームが選手補強や日本フットボールリーグ(JFL)のクラブを母体に
するなどして戦力を底上げし、昨年まで8チーム中、2位から5位を行き来していた。
Jリーグ参入を決めた理由の一つは、昨年9月、私生活を犠牲にしてチームの再生に取り組んでいた
森国孝洋監督の死だった。
2010年に就任した森国監督とともにサッカーに打ち込んだ選手らは、来季以降のチームの方向性を
上層部に問うようになった。
宮地代表は「チームが結束し、Jリーグ入りをめざして本格的に行動に移すときだ」と覚悟を決めたという。
今年から週3、4回の全体練習を5回以上に増やした。資金も現在の約10倍が必要なためスポンサー
探しにも奔走する。
今季の四国リーグで優勝し、来年、JFL昇格。5年以内のJリーグ入りを目指すという。
この日、南国市の南国スポーツパークで行われた今年の初練習のミーティングで、宮地代表が
「チームは今年から新たなスタートを切る」と、選手たちに思いを伝えた。
在籍する選手38人とスタッフは大半が仕事をしながら練習に取り組んでいるが、
神野達朗主将は「全員で支え合い、練習を一つ一つ積み上げて成長していきたい。まず四国リーグ優勝
を目指す」と決意を話した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kochi/news/20130120-OYT8T00783.htm