WBC出場16チームの暫定登録メンバーが発表されたが、米国代表は辞退者が多く、正真正銘の「オールスターチーム」にはならなかった。
昨年9月5日付のヒルマニアで「米本気」として夢の米代表オーダー10人を並べたが、残ったのは2人だけ。改めて米国の戦力を分析した。
私は9月5日付で
(右)トラウト
(二)ペドロイア
(指)ハミルトン
(左)ブラウン
(一)フィルダー
(中)ケンプ
(三)ライト
(捕)ポージー
(遊)ジーター
(投)バーランダー
というオーダーを作った。
10月の優勝決定シリーズで左足首を骨折したジーター。今後出場の可能性を示唆しているバーランダーを除いても、6選手が辞退を表明したことになる。
ヤンキースで4度ワールドチャンピオンに導いたJ・トーレ代表監督は、昨年のウインターミーティングの席上で
「我々は世界一の選手をそろえていると思うし、米国代表のユニホームを着て世界から注目される以上、もちろん勝ちたい」と話していたが、結局、多くの選手がペナントレースを優先した形となった。
特に昨年、満票で新人王となったトラウト、ナ・リーグMVPとなったポージー両選手の欠場は、ただでさえ関心の薄い米国野球ファンの興味を、より減らすことになったと断言できる。
ただ、米関係者の肩を持つわけではないが、現状でできうる、勝つための陣容をそろえたのは間違いない。調整の難しい先発投手はディッキー、ボーグルソン、ホランド3人だけで、残りはリリーフ投手をそろえた。
いずれも使い減りしない“剛球系”がズラリと並んだ。1次ラウンド65球という投球制限があることを考慮。先発は3、4回で交代し、その後は1イニングごとの交代が予想される。
一方の野手陣は小粒だ。06年は通算600本塁打超えとなったAロッド、グリフィーがいた。
09年は前年20発以上を9人をそろえたが、今回は7人と少なめ。短期決戦だけに、日本同様に守りに重点を置いて勝ち抜くスモールベースボールとなりそうだ。=
http://hochi.yomiuri.co.jp/mlb/news/20130118-OHT1T00220.htm