【陸上】日本女子マラソン弱体化の背景　スピード不足、安全運転の指導、現状維持の意識

　モスクワで８月に開かれる世界選手権代表選考会を兼ね、２７日に行われる
「第３２回大阪国際女子マラソン」。大体大の豊岡示朗教授が
近年の日本女子マラソン弱体化の背景について分析した。

　２０００年シドニーと０４年アテネの両五輪で金メダルに輝いた日本の女子マラソンは、
０８年北京、１２年ロンドン五輪でメダルを逃した。
レースでは先頭争いに加われないままだった。こうした低迷の予兆は０８年ごろから起こっていた。
各年の日本ランキング１位の記録が、０１年から０７年までほぼ２時間２１分台内。
０８年以後は２時間２３〜２４分台となり、トップクラスの停滞が起こっている。

　また、選手層の厚さを示す２時間３０分以内の人数は０１年の１９人を最高に、
それ以後は１３〜１７人となり、可能性のある選手の育成が進んでいないことを推察させる。
低迷の原因は１つではなく、いくつかの複合作用により生じていよう。
その要因、解決策を探ると次のようなことが考えられる。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130113/wsp13011309000002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130113/wsp13011309000002-p1.jpg

>>2以降に続く

（１）スピード不足

　近年の女子マラソン世界ランク１０位以内に入るには、２時間２２分台が必須である。
距離とスピードの関連から見ると、２２分台をマークするには５０００メートル＝１５分１０秒、
１万メートル＝３１分３０秒、ハーフ＝６９分の走力が必要となる。
これらの記録は、０９〜１１年の国内トラックランキングトップと同じである。

　この記録に到達していない現在のマラソンランナーのスピード化が急務であると示唆される。
高橋尚子、野口、渋井らは、当時、どれか１種目のタイムをクリアしていた。
野口を指導した藤田信之監督は「スピードのベースなくして世界なし」の考えで
トラックレースに数多く参加させていた。

（２）安全運転の指導

　金メダルランナーの指導者、小出義雄監督は「トレーニング量と心理把握」、藤田監督は
「緻密さと気迫」という特徴を持ち、世界を意識して戦っていた。
このような個性的指導者が少なくなっている。
安全運転の指導は、「並」のレベルは育つが「大化け」育成は難しい。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130113/wsp13011309000002-n2.htm

（３）現状維持の意識

　選手の観点では目先の国内レース、駅伝に満足して先をみた計画の曖昧さを感じさせる。
「駅伝で生活できる」「このまま現状キープで２５歳まで」の意識も多いと聞く。
マラソンを狙うなら、それに応じたモチベーション作りと身体作りが必須である。
競技へのバーンアウトや脚の障害で辞めていく選手も多いからである。
野口、渋井、赤羽有紀子（ホクレン）らがお手本になろう。

（４）世界への挑戦
　
　日本の女子マラソン選手を取り巻く環境整備（施設、スタッフ、契約内容など）は、
他国のランナーから見たらうらやましいレベルである。
それを起点として外国でのロードレース、マラソンに参戦して自分を磨き、意識のアップを図りたい。
「井の中のかわず」では世界レベルが見えてこない。

　低迷の要因と対処の方策をまとめてみたが、世界レベルへの可能性を感じさせる選手もいる。
今年の大阪国際を走る福士がその一人。２時間２２分台に必要なスピードを持つ。
マラソンの難しさを知っているので脱皮してほしい。
もう一人は進境著しい新谷仁美（ユニバーサルエンターテインメント）。
２５歳に近づきマラソンに取り組める状況になりつつある。
そのスピード（１万メートル＝３０分５９秒）も魅力である。

　「停滞の後に進歩あり」もトレーニング現場でよく聞く格言である。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130113/wsp13011309000002-n3.htm

頑張ったところでケニアエチオピアに勝てないのが分かっちゃったからな

マラソンて何が面白いん？

今までアフリカとか身体能力が全然違う辺りが大して力入れてなかったから俺強えｗｗｗ状態だっただけ

男子マラソンに比べれば、まだマシな方だろ

体罰導入やな

黒人には勝てない

一番の問題は、選考方法ではないのか。
これを改善しないかぎり、無理だろうのう。