ザック・ジャパンに、世界一への“秘密兵器”! 日本サッカー協会が代表選手のトレーニングの「遠隔動画指導」を進めていることが7日、分かった。
アルベルト・ザッケローニ監督(59)が率いる日本代表は主力の多くが欧州組。選手の状態をリアルタイムに把握し、要望に応じたトレーニング法を動画配信。効率的な体調管理に役立て、2014年W杯優勝の野望をかなえる。
ザック・ジャパンに、新たな“秘密兵器”が加わる。
日本協会は、五輪選手などの管理システムを手がけるスポーツ専門のデータベース開発会社「CLIMB Factory」と協力。
欧州組が大半を占める代表選手をリアルタイムで遠隔指導できるシステム構築を進めていた。日本代表は3月26日のW杯最終予選・ヨルダン戦(アウェー)に勝てば5大会連続のW杯出場が決定。そこから本格的にシステムをスタートさせる計画という。
「今の選手は意欲がすごい。情報通信が発達した時代なので、スマートフォンなどを使いながらやっていきたい」と日本協会関係者が明かした。
これまで代表選手には文書やDVDなどを渡して指導していたが、正確なトレーニングにつながらない実例もあった。日本協会は2002年以降の代表選手のフィジカルデータの統一化を図る中で、テスト結果や練習メニューなどの登録機能を流用。
インターネットを通じ、選手の要望に応じたトレーニング法を専門家の実演で動画配信する仕組みで、一部選手には試験的に導入した。
昨年11月のW杯予選・オマーン戦では23人中13人を占めるなど、ザック・ジャパンの主力は大半が欧州組。日本にいる代表スタッフにとってリアルタイムでの体調把握、迅速な指導が懸案だった。
「選手とのやりとりの負担も軽くなれば、うまくいく。皆のコンディションもよく把握できて、早めに手が打てる」と同関係者。
左膝負傷から復帰したMF香川真司(マンチェスターU)やMF本田圭佑(CSKAモスクワ)らが、常に万全でいられるなら心強い。本田らが公言する「W杯優勝」へのアシストが、着々と進む。
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http://www.sanspo.com/smp/soccer/news/20130108/jpn13010805060001-s.html