【NFL】アメリカ最大の人気スポーツを揺るがす脳振盪問題!ヤンキース関係者「子供には野球とサッカーをさせている」

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5お歳暮はトマト1cφ ★
■グッデルコミッショナーが啓蒙活動に乗り出す

 NFLはかねてよりドメスティックバイオレンス(DV、家庭内暴力)や飲酒運転、拳銃に関する問題などに頭を悩ませてきた。

 AP通信によると、06年には68選手がなんらかの事件を起こして逮捕され、これは全選手の交通違反の切符数よりも多かったという。

 そのため、この年にNFLのコミッショナーに就任したロジャー・グッデル氏が啓蒙活動に乗り出し、DV、飲酒運転、銃保有による逮捕者をおよそ40%も減らした。それでも昨年、NFL32チーム中21チームで逮捕者が出たとされる。

 また、NFLは脳振盪、脳の損傷関連で100件以上も元NFL選手が原告になった訴訟を抱えているといわれている。「脳への影響に関する情報を開示してこなかった」という理由だ。

 グッデルコミッショナーはこうした「脳振盪」の問題に熱心で、ずっと危険なタックルに代表されるような「“戦闘士精神(warrior mentality)”の文化を変えないといけない」と話してきた。

 今年3月に発覚した「bounty scandal」でもグッデルコミッショナーは厳しい態度で臨んだ。

3季前のスーパーボウル覇者、ニューオーリンズ・セインツがコーチ、選手でお金を出し合い、相手チームの選手にタックルしてケガなどをさせて退場に追い込んだら、その選手に賞金を出していたというスキャンダルである。

■こちらを立てれば、あちらが…

 これに対し、コミッショナーは加担した選手らに、最も重いもので今季全試合出場停止などの厳しい処分を科した(現在、一時保留中)。

 ただ、これについては先に述べた元選手らが訴えている訴訟を有利に進めるために、「NFLは決して暴力を助長していない、という姿勢を示そうとしているだけだ」という批判もあるのだが……。

 USAトゥデーの調査によると、昨季NFLでは脳振盪について190の事例が報告された。これは大リーグの13、アイスホッケーの128、バスケットボールの報告なしといった他のプロスポーツと比べると、突出して多い。

>>4以降につづく