【サッカー】楢崎正剛 500試合出場記念インタビュー 「努力と葛藤、フリューゲルスの無念、野球人気、これからのJリーグ…」

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1ニーニーφ ★
 今年11月、名古屋グランパスの元日本代表GK楢崎正剛(36)が、
史上2人目、GKとしては初となるJ1通算500試合出場を達成した。
積み上げてきた偉大な数字の陰にあった努力や葛藤、そして18年間で
さまざまな歴史の一部を担ってきたJリーグへの思い。
グランパスの守護神が本音を語った記念インタビューを、全3回で掲載する。
第1回は、長く現役を続けるために下した大きな決断と、
意識する“あの人”の存在について−。 

 リーグ戦だけでなくナビスコ杯、天皇杯、ACL、さらに国際Aマッチなどを加えると、
楢崎が経験した試合数は優に700を超える。
ただ記録は目的ではなく、あくまでも足跡。
常に目前の試合のことだけを考えてきた楢崎にとっては、
偉業の実感は湧きづらいのかもしれない。

 楢崎「記録の価値は…わからないね。長くやって、ここまできた。
みんな喜んでくれたりとか、すごいと言われるのはうれしい。
300、400は何人かいるけど、500を達成した人が
伊東輝悦さん(甲府)しかいない。でも達成感とは違う。
タイトルじゃないし、チームでの優勝のほうが達成感や喜びはある」

 順風満帆ではなかった。度重なる故障を乗り越えてきた。今季も6月末に左膝を手術。
選手としての転機が、その直後に訪れていた。
常に納得いくまで練習することでパフォーマンスを維持してきたが、
首脳陣は楢崎に練習量を減らすことを求めた。

 「自分との折り合いですか。それは簡単につきました(笑)。
監督が『36歳にもなったら、そんなハードトレーニングはいらない』と。
みんなでGK練習してても『高木と西村にやらせてお前はストレッチだけしとけばいいんだ』って言われるんですよ。
オレは練習したいのに。それをあまり認めたくはないけど、
選手寿命に関わってくるし、コントロールするすべも知らなきゃいけないし。
ケガを機に冷静な考えを持てて、うまくやれるようになった。
20代でやってきたことをする必要はない。違う自分の体へのアプローチだった」
2ニーニーφ ★:2012/12/20(木) 23:23:27.07 ID:???0
 36歳まで現役を続けたストイコビッチ監督が楢崎に練習量の減少を求めたのは、これが初めてではなかった。ただ、
過去の楢崎には譲れないものがあった。その考えを変えたのは、もう1人の“レジェンド”の存在だった。

 「ここ2年くらいそうやって言われてたりしてたけど、でもやっぱり自分のスタイルがある。
試合でこれだけやるために練習でもこれだけやらないとって、常にそうやってきたから。
でもまあ、今年ちょっと監督と向き合って話したときにやっぱり監督は経験者だし、説得力もあった。
それに喜熨斗(きのし)フィジカルコーチもそういうアドバイスをくれた。
喜熨斗さんはオフにカズさんのことも見ているんで、いい見本として僕も参考にさせてもらってる」

 三浦知良(横浜FC)。楢崎を超える800試合近い公式戦を経験し、
45歳にして新たな挑戦を続ける生ける伝説だ。楢崎も尊敬する人物と公言している。

 「カズさんもすごい練習するタイプだった。喜熨斗さんに見てもらい始める時期が
今の僕くらいの時期で『練習の質とか量を見直さなきゃやっていけないよ』って
カズさんに言ったらしい。ちょっと似た状況というか、なかなか40近くまでやる人は少ないし、
そういうアドバイスを聞くことも少ない。
喜熨斗さんや(契約メーカーが同じ)プーマの人にいろいろ聞いて、貴重な情報を得ています」

 1月恒例のグアム自主トレではカズと同じ施設を使うことも多い。
ただ楢崎は長く現役を続けるためのアドバイスを本人に直接聞くことはないという。
言葉ではなく姿勢や生き様から学ぶこと。それは、楢崎自身が後輩たちに求めるものでもあるからだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201212/CK2012121802000083.html
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201212/images/PK2012121802100072_size0.jpg
3名無しさん@恐縮です:2012/12/20(木) 23:23:41.43 ID:0vFh16Ek0
そんなことよりバスケしようぜ
4!ninja@ニーニーφ ★:2012/12/20(木) 23:23:54.46 ID:???0
 18年間で500試合を達成した楢崎の歩みは、そのままJリーグの歴史に重なる。
激動のJ黎明(れいめい)期と現状、そして将来への展望を、どう見ているのか。

 楢崎「今は代表選手とかメジャーな選手が海外に流出したりして、人気面でも頑張らなきゃいけない時期にきている。
レベルの高い盛んなリーグと言われる中で長く出ていると思われたい。人気に陰りとか、動員が減ってるとか、
ネガティブなニュースにならないように、なんとか盛り上げていかないと。そういうのはよく考えている」

 楢崎は98年に、所属していた横浜フリューゲルスの消滅を経験した数少ない現役選手だ。
選手として無力感にさいなまれた苦い経験は今も奥底に残る。
だからこそ、景気の先行きが見えない昨今のリーグやクラブの運営には警鐘を鳴らす。

 「Jリーグは最初はバブルと言われて華やかだったけど、オレが入団したころから数年はそうでもなかったし、
チームの吸収合併の当事者になった。フリューゲルスのことは、企業の一存で決められた残念さがずっとある。
地域密着という理念のもと、それぞれのクラブがあるイメージだったのに、当時はあまりにも簡単に決められてしまった。
そこから一旦はだいぶ良い状態になったけど、またちょっと難しい時期がきている。
まだまだスポンサーに頼らないといけない状況は変わらない。選手がどんどん海外に出て行く状況もある。
浦和とか一時クラブとして唯一日本でうらやましい、目指したくなるようなクラブが出てきた。
だけど、それも継続できなかったのは残念だった」

 リーグ全体の観客数の伸び悩みは、グランパスも同様。
有望選手の海外移籍による空洞化が叫ばれるなか、クラブが目指す方向性を楢崎は提言する。

 「人気が個人に依存するようなスター選手をつくるのは日本は好きだし、クラブがっていうより、
1人の選手が好きっていうだけだと、なかなか継続性が出てこない。クラブ自体の魅力をどんどん出していかないと」
5名無しさん@恐縮です:2012/12/20(木) 23:24:15.74 ID:xGEnOltK0
>>3
楢崎にむかって言ってんのか!
6ニーニーφ ★:2012/12/20(木) 23:24:18.89 ID:???0
 では、グランパスの魅力とは何か。

 「グランパス? うーん…闘莉王がいる(笑)。個人に依存してるじゃないかって? 
まあ、そう聞かれてなかなかシュッと答えが出ないのがいかんのでしょうね。
オレらはもうちょっといいサッカーをすればとはいつも思うんやけどね。
ただやっぱり結果は大事だし、しぶとく勝ち点を積み重ねられる強さ、ここ数年あったものは常に持っておかないと。
それでいて内容も伴ってくれば。あとはスタジアムや練習場がもっとファンの身近にあればとは思いますね。
変なパフォーマンスはいらないけど、やっぱりファンサービスは必要かな」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201212/CK2012121902000083.html
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201212/images/PK2012122002100079_size0.jpg

 大阪、福岡、札幌と、プロ野球の人気が高い主要都市は、相対的にサッカーの人気が低い。
名古屋も同様で、中日ドラゴンズの存在とグランパスの集客は無関係ではない。
一サッカー選手として、この状況をどう見ているのか。

 楢崎「みんな野球好きやなあって思いますよ、周り見ていると。根付いているんですよね、野球は。
普段から野球をテレビで見ている人からすると、サッカーは顔がわからないとか、休む時間がないとか言われる。
みんなそういうリズムに慣れている。オレらはサッカーのスピーディーな展開が面白いと思うけど。
ともかく、野球ファンがサッカーになだれ込むという感覚はない。ただ、サッカーを見る機会は増えたし、
海外の一流プレーも見られるし、昔とは違う。だからもっとこう…変わっていくんじゃないかと。
子どもたちのやっている人口も増えているし。野球に勝てとかそういうわけじゃなくて」

 だからこそ、Jリーガーは増え続けるサッカー少年、少女たちが憧れる存在としてあり続けなければならない。
しかし、特に若手選手たちの姿勢はどうだろうか。楢崎は後輩たちに訴える。
7名無しさん@恐縮です:2012/12/20(木) 23:24:22.75 ID:RMYgCXTK0
フリューゲルスの生き残りは楢崎吉田遠藤か?
8ニーニーφ ★:2012/12/20(木) 23:24:32.02 ID:???0
 「そういう自覚をみんな持たないといけない。長くやってるベテラン選手だけじゃなく、若いヤツも。
プロとはどういうものなのか、しっかり理解して、普段も生活しないと。
どっかの大学生に『どこどこのパチンコ屋にいつもいますよね』って言われたやつもいて…それでええんかと思いますよ(苦笑)。
基本みんな自分のことに必死やから、必死なら必死でいいけど、それさえないような雰囲気もあるっていうのは良くないですね。
でもそれはオレら先輩も悪いんでしょうね。オレが胸張って偉そうに言えるかって言ったら、そんな自信ないですから、オレ。
言わなくても見てたらわかると思うけど、それに気付いて自分で判断しなきゃいけない」

 楢崎が尊敬する三浦知良(横浜FC)は、自分の持つ影響力をよく理解して行動している。ただ、カズも永遠ではない。
真のプロとして周囲に好影響を与え、姿勢で後輩たちを引っ張れる現役Jリーガーが、もっと後に続かなければならない。

 「そうですね、そうじゃなきゃダメでしょうね。まあ長くやるとかやらないとかじゃなく、ああいうプロフェッショナルな姿勢とか、
身近にいなくても感じられるわけじゃないですか。それはカズさんの発信力だったり、
いろんな影響があるのかもしれない。で、オレもそうしろと?(笑)」

 もちろん、楢崎はその資格を持つ数少ない存在。Jリーグ史上最高のGKとして君臨し続けることが、次の時代を担う若手を刺激する。
来季は37歳。後ろを振り返るには、まだ早すぎる。 
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201212/CK2012122002000173.html
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201212/images/PK2012122002100079_size0.jpg
9名無しさん@恐縮です:2012/12/20(木) 23:24:39.62 ID:7w4bLyg/0
そういえばフリューゲルスにいたんだな
10名無しさん@恐縮です:2012/12/20(木) 23:28:13.51 ID:IyQy4xoI0
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