阪神、福留獲得に暗雲…DeNA“逆襲”極秘交渉で3年6億円提示
デイリースポーツ 2012年12月10日(月)9時2分配信
阪神が獲得を目指す前ヤンキース傘下3Aスクラントンの福留孝介外野手(35)が、8日にDeNA・池田球団社長と
極秘交渉を行っていたことが9日、分かった。DeNAは前回提示した2年契約を阪神と同じ3年契約に見直したもようで、
移籍先を日本国内に絞り込んだ福留獲得戦争は風雲急を告げる事態となった。
恋敵が起死回生の逆転手を打った。8日に行われた極秘交渉。福留サイドの求めに応じる形で、初めて出馬した
池田球団社長が、11月29日の交渉で提示した2年契約を3年に上方修正した。提示は五分。条件面での阪神の
優位性が消えた。
阪神は11月28日の交渉で、3年総額6億円を提示した。翌日に交渉したDeNAは2年契約の提示にとどまった。
誠意と熱意を表す数字は阪神に軍配が上がっていたが、土壇場の再交渉でDeNAが虎の独走に待ったをかけた。
7日(米国時間6日)までに終了したウインターミーティングで、メジャー契約の提示は得られず、福留は移籍先を日本
国内に絞り込んだ。当初は8日にも去就を明らかにする予定だったが、最優先だったメジャーを進路から除外したことで、
条件や付帯条項について綿密に煮詰める必要があると判断し、DeNAとの再交渉に至った。
阪神、DeNA両球団と2度目の交渉を終えた11月下旬、福留は親しい関係者に「DeNAが契約年数を2年から3年に
してくれたら、条件はほぼ一緒のようなもの」と話したという。DeNAの条件改正によって、阪神のセーフティーリードは狭まった。
>>2につづきます。
□Yahoo!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121210-00000018-dal-base ▽DeNAから3年契約の提示を受けた福留
http://amd.c.yimg.jp/amd/20121210-00000018-dal-000-3-view.jpg >>1のつづき。
だが、決して福留獲得戦線からの後退を意味するものではない。マネーゲームへの発展を否定する阪神は一発目で
最大限の条件を示しており、DeNAの見直しは敵の出方を見てからの後出しジャンケン的な意味合いが強く、誠意と
熱意は依然として虎が優位と見るのが自然な流れだ。
加えて、福留サイドは一両日中に阪神サイドに再交渉の場を求める予定。「この前の交渉でウチとしての最大限の
条件は出したので上積みはできないが、出来高や付帯条項などの見直しについては、再考の余地があると考えている」
と球団関係者も、快く再交渉に応じる方針を示している。
タテジマの一員に加わって欲しいという思いは不変。恋人の心を完全に奪うため、年俸以外で応じ、対処できる一策を
練る。佳境を迎えた争奪戦。緊迫度は増したが、阪神は当初から変わらぬ愛と熱意と誠意で、福留の胸に訴えかけていく。