WBC米国代表の首脳陣は豪華でも選手は地味なメンツになりそうだ。
去る26日にMLBが米国代表の首脳陣7人を発表。ヤンキース、ドジャースで指揮を執った
ジョー・トーリ監督の他、4人の監督経験者が入閣するなど、そうそうたる顔ぶれが揃った。
代表選手は12月3日から行われるウインターミーティングで正式発表される。
すでにア、ナ両リーグ今季の新人王であるエンゼルス・トラウト(21)、ナショナルズ・ハーパー(20)の
代表入りが確実視されている通り、米国は若手中心のチーム編成になるという。
何しろ、代表入りが有力視された多くの選手が今季終盤に相次いで故障した。
ポストシーズンで左足を骨折したヤンキース・ジーターの他、主軸のひとりに期待された
ロッキーズ・トロウィツキーは9月に股関節痛で離脱。投手にしてもナショナルズの
160キロ右腕ストラスバーグのように故障明けが少なくない。
その上、今オフは大物投手がFAとなり、09年のサイ・ヤング賞右腕グレインキー(前エンゼルス)、
今季42セーブを挙げたソリアーノ(前ヤンキース)らは移籍先での調整を優先して
出場辞退するのは必至だ。
そもそもメジャーの選手会(MLBPA)が各球団の主力選手の派遣に難色を示しているといわれる。
ある日本人メジャーリーガーによれば、選手の故障を恐れたMLBPAが各球団に対して
「(WBCには)できるだけ若手選手を派遣して欲しい」と打診したという。
日本同様、今回も米国のスター選手の辞退が相次げば、いよいよ地味な大会になりかねない。
http://gendai.net/articles/view/sports/139898