一部抜粋 夕刊フジ
巨人の日本シリーズ優勝祝賀会が20日、都内ホテルで行われた。
招待客は、政財界関係者ら約1700人。あいさつに立った渡辺恒雄球団会長(86)は「われわれを十分心配させたあとで勝利の美酒を飲ませる、極めて芸術的な優勝だった」と賛辞を並べ珍しく“超甘口”。
この夜のスピーチで異彩を放ったのは、日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)をおいてほかにいない。
元駐米大使で、自他ともに認める大リーグ通。まずは日本が巨人、米大リーグもジャイアンツが頂点に立ったことで「ジャイアンツの年になった」と論評。
さらにナ・リーグMVPがジャイアンツのポージー捕手(25)で、巨人の阿部慎之助捕手(33)ともに同じポジションで、首位打者、100打点以上という共通点があるとも指摘してみせた。
……? セ・リーグMVP発表は21日。思わぬフライングだったが「もし阿部選手が最優秀選手にならなかったら、地球が三角になると思います」と謎? の表現で笑いを取ろうとした。
かと思えば「読売には世にまれな発信力、影響力を有する球団会長がおられます。サンフランシスコ、米大リーグ30チームにはいない。これも読売ジャイアンツの強みではないか」と渡辺会長をしっかりヨイショ。
まだ止まらない。メジャーが4連勝でワールドシリーズを終えたのに対し、日本シリーズは4勝2敗。
「巨人が4勝0敗で終わったらNPBは赤字になるであろう、2試合やれば数億円はもうかるであろうということで、いろいろなご配慮をいただいたという“説”がないことはない」
と、聞きようによっては八百長があったことをにおわせるような危ないジョークまで放った。
日ごろは元官僚らしく言質を取らせない慎重な物言いだが、この日は驚くほど冗舌だった。
どうせなら、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のスポンサー権などをめぐる米国側との交渉や監督人事、日本人メジャーリーガーの参加問題で、発言力を期待したいのだが…。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121122-00000020-ykf-spo