侍ジャパンの山本浩二監督(66)が17日、今月30日に迫るワールド・ベースボール・クラシック(WBC)
大会側へ提出する予備登録メンバー28人について、27人で提出する可能性を示した。出場要請している
イチロー外野手(39=ヤンキースFA)が、11月中に出場の可否を決断できない場合に備えたもので、
「イチ枠」を残す。この日、侍ジャパンは18日のキューバ戦(札幌ドーム)に備え、日本ハムの室内練習場
で調整した。
山本監督は30日に迫る予備登録メンバー28人について話した。「27人の可能性は十分にある。
ここが最後の登録ではないし、入れ替えも可能だと聞いている。最終登録までも見据えた上で、
判断しなければならない」。事実上の「イチロー枠」といえる措置だった。ヤンキースをFAとなった
イチローだがWBC出場について、いまだに態度保留の状態。所属球団が決まらない限り、
出場可否の返答ができないのが実情だ。16日に侍ジャパンの王貞治特別顧問は
「彼はまだ所属先が決まっていない。それはわれわれの手の届くところではない。
まず自分の道をしっかり探してほしい」と言及。山本監督も「王さんの言う通り。本人の契約のこともある。
ギリギリまで待つということになる」と語った。
山本監督はこれまで予備登録の28人について、選出後に入れ替えて落選となる選手の立場を憂慮し、
「11月30日にキッチリした人選ができればいい」との方針を示してきた。しかし、イチローについては、
今月中の移籍先決定も不透明。本人が返答する前に判断を下せない。そこで飛び出したプランが
「27人での予備登録」。05年12月に松井(当時ヤンキース)の返答を待つため、日本代表メンバーを
30人でなく、29人で発表した前例もある。関係者によると、来年3月2日の1次ラウンド開幕10日前の
2月20日に最終登録28人を決定すればよく、大会直前まで入れ替えも可能という。(
>>2へ続く)
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