各方面で話題になっているようである。昨日のファイターズの試合で、巨人の捕手加藤の「演技」と、
多田野の危険球退場。サッカーのように野球にもシミュレーション反則が必要な時代になったのか。
阿部の代役で出場し、2安打2打点と活躍した巨人の加藤捕手の演技は、道民としては、黙って
見ていられなかったのだろう。
札幌ドームの日ハムのお客さんは、野球に対して純真だ。ヤジも飛ばさない。ところが、昨夜は違った。
ブーイングという言葉にならないヤジでドームが覆い尽くされた。
道民は、ヤジを飛ばすのが悪いと思っているのではなく、野球でヤジが飛ぶという関東や関西独特の
野球文化を持っていない、と僕は、かねがね思っていた。
選手、とくに日ハム選手しか見ていないからかもしれないが、プロ野球選手はフェアな人たち、
と感じている。それが、プロ野球だと。
だが、昨日のようなシーンを目の当たりにすると、道民も、かつての、嫌な野球文化に浸食される
のではないかと、心配になる。
それほど、加藤の演技力は、卓越していたが、巨人という野球のエリートたちが集まったプロ集団の
払う犠牲も大きいものがあるのではないだろうか。
「紳士たれ」が、巨人の野球ではなかったか。当たってもいないのに、倒れこんで頭を抱えるのは、
サッカーでいえば、ペナルティエリアで反則をもらったように倒れるシミュレーションの反則と同じである。
サッカーのシミュレーションの罰則は重い。なぜなら、それが確実に得点につながり、チームの命運を
決定づけるからだ。
昨夜のシーンは、言い訳はできまい。加藤が過去に死球の記憶があったとしても、プロのスポーツ
マンが、そんなことで、点を稼ごうと思ってはいけない。
プロスポーツが成り立たなくなる。野球が続けられなくなる。そもそも、当たっていないのだから、
倒れても、頭を抱えて、当たったようなふりも、してはいけない。
http://blog.hokkaido-np.co.jp/kuroshin/archives/2012/11/post_719.html