【MLB】ヤンキース・イチロー、敵地での大ブーイングに「今日一番気持ちよかった瞬間ですね あれは僕は嫌いじゃないんでね」

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1THE FURYφ ★
「プレーオフ地区シリーズ第1戦、ヤンキース7‐2オリオールズ」(7日、ボルティモア)

だれよりも大きな笑みを見せた。両軍が一塁線と三塁線に分かれて整列する試合前の選手紹介。
敵地の大ブーイングを受けたイチローの表情が崩れた。「今日一番気持ちよかった瞬間ですね、
ははは。あれは僕は嫌いじゃないんでね」。自身11年ぶりの舞台は感慨よりも快感。戦場には
似つかわしくない笑顔だった。

しかし、試合が始まれば、その表情は戦士のそれに変わる。初回無死一塁。左中間二塁打で
先制点をたたき出すと、次打者の初球に三盗を狙う。捕手の好送球に阻まれはしたが、自身の
プレースタイルを貫いてみせた。

逆転され、追いつく、しびれる展開。イチローが勝利への執念を見せたのは九回だ。チームは
オ軍守護神、J・ジョンソンから勝ち越し点を奪い、なおも無死一、三塁の好機に適時内野安打で
大きな1点を追加した。「点が入ればいい、という打席でしたね、僕の中では。ショート、セカンドが
下がってたので内野ゴロでも、という気持ちはありましたね。シンカー系の難しいピッチャーだったので」。
意地の1打点を解説した後、「すみませんね、普通の答えで」と言ってその場を和ませた。

雨のため、試合開始は2時間26分も遅れた。待機中はクラブハウスで「車の雑誌を読んでました」とイチロー。
「改めてですけど、僕、待つことが平気なんだなと思いましたね。おいしいものがあれば、何時間でも
待てるタイプ。やっぱそうでしたね、今日も」。究極の美味を求めてイチローがその第1歩を踏み出した。

http://www.daily.co.jp/newsflash/mlb/2012/10/08/0005436444.shtml
http://www.daily.co.jp/newsflash/mlb/2012/10/08/1p_0005436444.shtml