「心を整える。」(長谷部誠、110万部)、「日本男児」(長友佑都、40万部)、「やめないよ」(三浦知良、14万部)、「信頼する力」(遠藤保仁、13万部)……これ、昨年、よく売れたサッカーに関する本だ。
すべて日本代表あるいは元日本代表が著者だが、今年に入っても「上昇思考」(長友佑都)、「サムライDays、欧州Days」(吉田麻也)など続々とサッカー関連本が出版されている。
なでしこジャパンの沢穂希の本も世に氾濫し、まさにバブル状態だ。
対してプロ野球は昨年限りで辞めた落合前監督の「采配」がよく売れたくらい。野村前楽天監督も相変わらず本を出し続けているが、話題も売り上げも以前ほどではないようだ。
また現役選手の本はグラビアが中心。サッカー本ほど売れていないし、出版もされていない。
プロ野球とサッカーの両方で著作を持つ工藤健策氏(スポーツライター)はこう言う。
「長谷部や長友の本が売れているのは、タレント本としての要素もあるでしょう。若くて、世界を相手に活躍していてイメージがいい。プロ野球にはそうした人気も実力もあり、好感を持たれる若手選手がなかなかいない。
また内容も長谷部の本は本人が日常生活で実践している自己コントロールの本。20代前後の若者にはシンプルな自己啓発本、生き方の本として読まれているようです。
対して野村、落合監督の本は野球ファンにはともかく、説教くさいというか、爺さんがエラソーなことを言ってると思われ、長谷部の本のような広がりがないのではないか」
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http://news.infoseek.co.jp/article/04gendainet000176281