中日・高木監督がついに白旗だ。ペナントレース3連覇の夢をあきらめ、クライマックス
シリーズ(CS)制覇に向けて舵取りをすることを決断した。
9日の阪神戦(ナゴヤドーム)でプロ初登板となった高卒2年目・岩本にひねられ0-7の完敗。
試合後の指揮官は「この3試合は1点、0点、0点だろ。貧打極まれりだね」と怒るどころか
自嘲気味に笑顔さえ浮かべていた。
それは指揮官の頭の中のスイッチが切り替わった証し。「今で良かったよ。CSまでに
ちゃんとすれば良いんだから。それしかないでしょ」。改めてチームの目標をリーグ優勝から
CS制覇に切り替えることを宣言したのだ。
9日現在で64勝46敗14引き分け貯金は18。これがもしもパ・リーグならば文句なしに
首位独走の成績となている。ところがそれでも巨人との差は詰まるどころ開く一方。
「数字見たって分かるようにとても勝てる状態じゃない」
中日戦以外の試合で貯金をかき集める巨人にもはや対抗する術はない。しかし
「一騎打ちなら別。対巨人となると勝負は出来る」と高木監督は力強く話す。
CSのファーストステージを勝ち抜きファイナルステージでガチンコ勝負で雌雄を決する。
そのためには「今の打線じゃとてもじゃないが勝ち抜けん。いかに打つか。この一点だから」
そのためには何でもやる。シーズンの疲れのあるベテラン陣は「これからはフルに出ることはない。
状態見て休ませる」。フルに働いた田島、山井、ソーサのリリーフ陣もなるべく温存していく。
全ては巨人を倒すため“完全CS態勢”で中日がその時を待つ。
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