【野球/WBC】新井会長 加藤コミッショナーの「選手会はWBCに参加すべき」発言を批判
日本側のスポンサー収入が6割、アメリカが1割なのに、
日本独自収入は日本の取り分にならず、
分配金の配分はその逆になってるのはおかしいというのが選手会側の理屈だけど、
それ以前のとこが問題なんだよ。
日米野球機構全体の収入を考えれば、アメリカの収入が6割ぐらいないとおかしい。
それがそうなってないのは、アメリカでWBCの関心が乏しいからだ。
米側の関心が乏しいなら、米側は怪我のリスクを犯してまでそもそもWBCに参加する理由がない。
WBCを開催したいのは日本側の要請であって、米側ではない。
そこに米側に主力選手の派遣を求めるのは日本側の都合だろう。
だから分配のあり方だけ筋論に拘るのは日本の利己主義だと言える。
日本側の収益が大きい、米側は小さい、それなのに金はほとんど米側にもっていかれる、
米側は収益あがるから主催して選手を出す、しかし全面協力して主力を強制拠出まではしてない、
これじゃつまらんと日本でしらけムードからWBC人気が落ちる→スポンサー料減少
→米側の収益が落ちる→米側はより積極的協力して主力選手出す→米国内でのWBC認知度上がる→米側収入が上昇。
こういうサイクルによって、元になる両国収入の比率が変化する。
米側6割、日本1割の方向性になれば、
今度は逆に米側が、米国収入は全部米国のものだと主張し始めるはず。
その時、初めてWBCは定着したといえるわけで、
その根本的な問題を見ないで、今の時点の運営状況だけを問うのは非生産的だろう。
そういうサイクルに持ち込むためには、日本側が圧倒的にWBCで勝ち続けなきゃいけない。
非常に逆説的ではあるんだが、その結果として、日本国内では、米側は本気出してない、本気なのは日本だけ、
こんな大会には意味がない、もうや〜めた、みたいな雰囲気になってこそ、
米側は真剣に選手の派遣を考えるようになるわけだ。
なぜなら最大収益源の日本で、WBC人気が無くなれば、
米側自身が、将来の貴重な収益源を失ってしまうことになるかだ。
一方、米側がちょこっと出した選手チームに、ころりとひねられてしまうようであれば、
いつまでも米国内でのWBCの位置付けは低いままにとどまる。
そして今の「不公平な」状態が続くことになる。
どう転んでいくかは全て、日本代表チームの頑張り次第だってことだ。