仙台六大学リーグの強豪・東北福祉大の総監督に、野球部OBで同大のゴルフ部を
大学ゴルフ界屈指の強豪に育てた阿部靖彦監督(50)が就任したことが5日、分かった。
阿部監督は大曲農(秋田)から東北福祉大に進学。卒業後は大学職員となり、
89年には軟式野球部監督と同時に、同好会としてスタートしたゴルフ部の
初代監督に就任。選手経験がまったくないにもかかわらず、人間形成中心の
指導法で星野英正(34)、池田勇太(26)、佐伯三貴(27)、原江里菜(24)ら
男女問わずに数多くのプロ選手を育成。現在は日本人アマとして初の
マスターズ出場を果たした松山英樹(20)が3年生で在学中だ。
一方の野球部は、元マリナーズ・佐々木主浩氏(44)や阪神・金本知憲外野手(44)、
ダイヤモンドバックス・斎藤隆投手(42)ら日米に多くのプロ野球選手を輩出。
全日本大学選手権で優勝2度、明治神宮大会では準優勝5度の実績を誇るが、
大学選手権では09年から3年連続で初戦敗退。今年も2回戦で姿を消すなど、
かつての勢いを完全に失っている。
そこで、男女合わせて31度の全国制覇を達成するなど、ゴルフ部をゼロから全国屈指の
強豪に育て上げた阿部監督の手腕に白羽の矢を立てた形だ。大学選手権敗退翌日の
6月15日に大学側から通告を受けたという阿部氏は、「これまでの伝統を守りつつ、
もう1回新しく野球部を作り直す」と意気込みを語った。ゴルフ部と軟式野球部の監督は
継続し、野球部の総監督は兼務となる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/golf/article/news/20120705-OHT1T00338.htm