「人を幸せな気持ちにしたい」と思ったのは幼稚園のころです。
あまりしゃべらない子でしたが、お遊戯会で進行役をやったら、すごく褒められて。
映画や芝居をわくわくして見ていたこともあって、どんな所かわかっていないのに
「宝塚に入りたい」と思うようになっていました。
その宝塚歌劇団を退団して、映像の世界に飛び込んだのは2005年です。
エンターテインメントとして人を喜ばせることの厳しさは理解していましたが、
宝塚でのキャリアとは関係なく、ゼロからのスタート。現場で日々起きること、
監督さんの言葉や出演者の方のお芝居からすべてを吸収しようと、
カラカラのスポンジのような状態でした。
「ハッピーになってもらいたい」という気持ちは変わっていません。
そのために、いつも一生懸命やってるのだと思います。いただいた役は
一本一本、本当に掘り下げて作ってきました。
映画「ガール」では、主人公を支える広告会社の先輩を演じました。
ファッションも性格も個性的で、見ている人をふわっと笑わせるキャラクター。
日本の映画ではあまり見かけない役なので、どう演じればいいのか、最初はすごく悩みました。
これからも、見てくださる方に、「こういうこともやるんだ」という、
いい意味での「裏切り」を提供したい。役に関しては、世界を狭くせず、
可能性の扉はどんどん開けていきたいと思っています。(聞き手・小山孝、写真、高橋美帆)
ソース:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/interview/people/20120515-OYT8T00818.htm 画像:
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