県と高崎市は、両者と民間地権者が所有する高崎競馬場跡地(約10・8ヘクタール)に、大規模なコンベンション
施設を整備する方針を固めた。17日に大沢知事と富岡賢治市長が、共同記者会見を開いて発表する。同市は
高崎駅東口にコンベンション機能を持つ都市集客施設「高崎パブリックセンター」を建設する計画を進めていた
が、機能が重複することから、知事と市長のトップ会談で競馬場跡地を優先するよう調整した。
高崎競馬場では、2004年12月末まで地方競馬が開催されていたが、経営難で主催者の県競馬組合が解散。
県が、市有地と民有地を一括で借り上げて日本中央競馬会(JRA)などに転貸し、場外馬券売り場や駐車場、
公園として利用されている。
跡地は高崎駅から東に約1キロの好立地のため、県は将来的には地域振興に役立つ施設への転用を図ろうと、
「高崎競馬場跡地利活用有識者検討委員会」を09年3月に設置。利用構想について、〈1〉コンベンションホール
などの「展示施設」〈2〉学校キャンパスなどの「教育・学術施設」〈3〉「サッカースタジアム」〈4〉プールなどを
備えた「健康増進・福祉関連施設」〈5〉「公園」――の5案に絞り、建設費や経済効果、採算性などを調査して
きた。
さらに、昨年3月の東日本大震災を受けて、有事の際に企業や行政の機能を移すバックアップ施設の整備も
構想に追加。「都市間競争に資する施設」との観点から比較検討し、コンベンション施設の優位性が高いと
判断した。17日に開く検討委に諮る。
大沢知事は新施設について、1万人収容の展示場や会議室、ホテルなどが一体化した「朱鷺(とき)メッセ・新潟
コンベンションセンター」(新潟市中央区)をイメージしており、共同記者会見で構想の詳細を発表する。高崎市は
17日から実施予定だった「高崎パブリックセンター」の基本計画案に関するパブリックコメントを延期し、県との
調整を反映した修正案を策定する。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20120517-OYT8T00015.htm 群馬県は17日、高崎市の高崎競馬場跡地に大規模な複合型コンベンション施設を建設する方針を発表した。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/05/17/kiji/K20120517003270580.html