勝ち点3が逃げた…。ホームで首位の仙台と対戦したG大阪は後半17分にMF倉田秋(23)が
チーム4試合ぶりとなるゴールで先制。しかし追いつかれ、1―1のドローで4試合勝ちなしとなった。
全て無得点に終わった黄金週間3連戦。リーグ最少失点の首位・仙台相手に後半17分、
MF倉田がチームにとって341分ぶりの得点を決め、“ゴール出んウイーク”に終止符は打った。
だが手にしたのは勝ち点1。「サイドのプレスが甘くなって失点につながった」。逃げ切れなかった
展開に、松波監督は唇をかんだ。
今季、先制された12試合で逆転できたのはわずか1度。そんな先制点が重要な一戦で、
プライドも“超攻撃”の看板も捨てた。リスクを負う攻撃ではなく、まず堅固な守備網を構築する
ことに重心を置いた。しかし、アキレス腱からふくらはぎにかけての張りを押して強行出場した
MF遠藤が「中央で全てはね返すのは難しい。ボールの出どころに注意しないといけないし、
アプローチも確認しないと」と話したように、サイドから簡単にクロスを上げられて失点するなど、
全体の意思統一が浸透しているわけではない。DF今野は「どのチームにも強みがないといけない。
去年のガンバならば得点を取られても取り返すというのがあった」と話し「今の強み? 正直ない
ですね」と現状の苦しさを吐露した。
試合後、サポーター席からは大きな拍手が送られた。連敗は「3」でストップ。最後まで勝ち越し点を
奪おうとする気持ちも示した。それでも、だ。常勝を義務付けられている強豪が、ドローで満足されて
いるようでは悲しい。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/05/13/kiji/K20120513003240670.html アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を含め、今季15試合でいまだ無失点の試合はない。
新加入で守備陣の軸を任されながら、本来の力を発揮できていない日本代表DFの今野は
この日も赤嶺をマークしきれず、「ああいうピンチは僕が防がないと。責任を感じる」と唇をかむ。
リーグ下位から脱出できないG大阪。攻撃陣が昨季までの爆発力を見せられていないだけに、
守備からリズムをつかみたいところなのだが…。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/120512/scr12051223000012-n1.htm