【フロリダ州タンパ発】
レイズはアスレチックスからFAになり、今季の所属が決まっていなかった松井秀喜外野手(37)とマイナー契約
を結んだ。ライバル・レイズに加入した松井をヤンキースの地元ニューヨークメディアは最強の敵と警戒。
中には2月上旬にDH候補に名前が挙がっていただけになぜ獲得しなかったんだ≠ニいう報道もあった。
松井がア・リーグ東地区の戦いをさらにヒートアップさせる。
レイズの地元タンパベイ地区では大歓迎ムードだ。タンパ・トリビューン紙は「もし松井がメジャーに昇格すれば、
レ軍は強力な左打者の戦力にさらに厚みが増すだろう」と期待を寄せ、セントピーターズバーグ・タイムズ紙は
「おそらく5月中旬までにまず3Aのダーラムに合流するだろう」とし、早ければ5月中のメジャー昇格の可能性を
におわせた。
一方、複雑な心境なのが古巣ヤンキースの地元ニューヨークメディアだ。松井が入団するのが29日現在、
14勝8敗でオリオールズと並びア・リーグ東地区首位タイでヤ軍を1・5ゲーム差リードしているレイズだからだ。
デーリー・ニューズ紙は「ヤンキースの一員としてオールスターに2度出場の松井がレイズとマイナー契約。
レイズは外野とDHの選手層を厚くしたかった」と松井の加入は脅威になると伝えた。
ヤ軍傘下のテレビ局YESネットワークは、「ヤンキースが最もしのぎを削るであろうライバルのレイズが、
元ヤ軍の松井とマイナー契約。ヤンキースはイバネスと1年契約を結ぶ前にはこの松井とデーモンを呼び戻そうと
していた」。
29日現在、ジーターは打率3割9分6厘、4本塁打、13打点と好調だが、4番カノは打率2割6分4厘、1本塁打、
4打点と絶不調。イバネスも打率2割5分5厘、3本塁打、12打点と期待通りの数字ではない。松井を獲得しておく
べきだったと言わんばかりだ。
そんな中、ニューヨーク・ポスト紙は「元ヤンキースのワールドシリーズMVP男がレイズとマイナー契約。
契約の内容については不明」と報じているが、ニューヨークメディア関係者は「昨年、後半の松井の活躍から
考えれば、相当打つと思うよ」と話した。
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/8902/