【競馬】刺身とビールで1万円、うどんや丼が千円…驚きの「栗東価格」[03/25]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1ウインガーφ ★
お笑いタレントが司会を務める民放の某番組にあるとき、武豊騎手が出演した。
見た目は汚いが、味はピカイチの隠れた名店を各界著名人が紹介する−
というコーナーで、栗東トレセン近くのうなぎ屋さんが取り上げられていた。

トレセンでの取材が多かった競馬記者時代、個人的にもこの店にずいぶん足を
運んだ。確かに味はいい。店構えも高級っぽくなく、まさに番組に“おあつらえ向き”
だ。すすけた店内で供されるメニューに女子アナが「まあ!」なんて型どおりに目を
丸くしてみせ、番組はとどこおりなく終わった。

翌朝のトレセンではこの番組が雑談のネタになったし、大阪でもけっこう話題を
呼んだようだが、その後、同店が活況を呈したということはなかった。
理由は簡単で「高すぎる」から。刺し身の盛り合わせを頼んで軽くビールを飲み
1万円近く…は世間の常識を軽く逸脱している。それでも競馬関係者はたんたんと
通い続けており、店がつぶれたというハナシも聞かない。

栗東価格−。そんなフレーズがある。前回紹介した通り、日本競馬は世界有数の
高額賞金を支払うことで知られる。そのおかげで栗東トレセンに住む関係者の
給与水準はべらぼうに高い。花形であるジョッキーや調教師だけではない。
馬の世話をする厩務員にしても、ベテランなら年収1000万円オーバーはざら。
もし担当馬がGIレースを勝ち続け進上金という臨時ボーナスが加味されれば、
年収だけで家が一軒建つのも夢じゃない。

そんなサイフが分厚い人たちが通う店だから、どうしたって単価は高い。トレセン脇
に昔あったうどん店は、きつねうどんも肉うどんも、親子丼もすべて1000円均一
(約10年前だ!)という破天荒なメニューを堂々と掲げていた。「食」の面で栗東は、
デフレに苦しむ日本から独立した“治外法権エリア”といってもいいかも。
【続きは>>2以下、一部略】

2012.3.25 18:00
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/120325/wsp12032518000011-n4.htm
2ウインガーφ ★:2012/03/25(日) 20:50:44.37 ID:???0
「住」にも栗東価格がある。無借金経営が続くJRAの福利厚生は手厚い。
社宅(正式名称は厩務員住宅)は1K数千円〜3DK数万円まで。いずれにしても
周囲の民間の賃貸住宅の半分程度の負担で済むようになっている。
収入が多いのに支出の方の「住」は軽い負担で済むので、羽振りがいい。

トレセンの従業員の多くは自動車通勤だが、過半数が外車で、ほとんどがベンツや
BMWである。聞くと、ディーラーで購入する際にもほぼ言い値に応じるそうだ。
栗東のここだけは違う空気が流れているようで、世間とのギャップをしみじみ感じる。

高松宮記念(25日)が行われれば春競馬が本格スタート。ところで、同レースの舞台、
中京競馬場は先ごろリニューアルオープンしたばかり。総工費173億円をかけて
競走コースと観客スタンドを全面改装したのだ。

このご時世に思い切ったゴージャスな大盤振る舞いができるなんて、さすが超優良企業。
ちなみにすべての費用はファンの財布から捻出されている。JRAに国費はいっさい
注入されていない。なにせ、現代日本の政府外郭法人では唯一無二といっていい
お金持ちだから。ちょっと古いデータだが、07年には2862億円の国庫納付金を納めた。
つまり、開催費用のほか競馬場改装などの膨大な必要経費をさっぴいたうえに、
それだけの“上納”ができるのだ。