UEFA(欧州サッカー連盟)は現地期間22日に年次総会を開き、ECA(欧州クラブ協会)と「相互理解の覚書」改訂版に署名をかわした。
EURO2012の成功に貢献したクラブに対する報酬金の合計が前大会から大幅に増額されたほか、代表選手に対する保険制度の整備について合意もなされ、ECAのカール・ハインツ・ルンメニゲ会長は喜びのコメントを発した。ロイター通信が報じている。
今回の覚書ではEURO2012の収益から各クラブに配分される金額の合計が前回の5500万ユーロ(約60億円)から1億ユーロ(約109億8000万円)へと大幅アップ。
出場国が16から24に拡大するEURO2016では1億5000万ユーロ(約165億円)が見積もられ、さらなる増額を果たしている。
覚書ではそのほか、欧州各クラブの所属選手が代表チーム招集後にケガを負うリスクを見据え、保険制度の整備が謳われている。
UEFAのミシェル・プラティニ会長が「フットボールファミリーを結び付けることができ、私は非常に幸せだ」と語る一方、ECAのルンメニゲ会長も「今日は素晴らしい一日になった。
欧州サッカー界に調和、誠実、公平があることを示した」と喜んだ。
この年次総会にはFIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長も出席。
上位201クラブが加盟するECAとFIFAは、国際Aマッチの日程合理化を巡り足並みが揃わない状況が続いており、一度はECAがFIFAとの会談をボイコットする案を出していた。
ただし、ブラッター会長はこの日、保険制度導入について「選手の利益を最大限考慮しなくてはならない」と全額負担の方向で検討すると述べ、歩み寄りの姿勢を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120324-00000028-ism-socc