J1リーグのビッグクラブ、常勝軍団として近年注目を集めて来たガンバ大阪が、厳しい2012年シーズンの幕開けを迎えている。
10年にわたって指揮をとった前監督・西野朗氏からブラジル人のセホーン監督を迎えた今季。
例年同様に攻撃サッカーをチームスタイルとして、ここまでのチームづくりを進めてきたが、ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)の開幕戦となった6日の浦項スティーラーズに、
ホームで0−3という大敗を喫した後、10日に行われた、同じくホームのJ1開幕戦でも2−3の敗戦。
その結果にも示されているように、いや結果以上に、戦いの内容をみれば、状況は深刻だ。
正直、チームが軌道に乗るのはまだまだ先かも……という不安もよぎる。だが、試合は待ってくれない。しかも、週末の17日には特別な戦い、“大阪ダービー”が待ち受ける。
過去の戦いを振り返っても、また毎回、同カードで目の当たりにするサポーター同士の熱いバトルを思い返しても、G大阪にとっては絶対に負けられない一戦だ。
しかもセレッソ大阪を率いるセルジオ・ソアレス監督は、かつてセホーン監督のもとで選手としてプレーしていたこともあると聞く。
セホーン監督にとっては“師弟対決”で負けられないという思いも当然あるはずだ。そうした各々の思いを、いかに結果につなげ、現状を脱出する足がかりにできるか。
「勝つことによって自信がついてくることもある。この試合が終われば、ACLのアデレード・ユナイテッド戦を戦うためにその足でアデレードに向かいますが、移動も相当長いですからね。勝って気持ち良く旅立ちたい」(MF遠藤保仁)
今年最初の“大阪ダービー”のキックオフは14時。C大阪のホーム、長居スタジアムが決戦の舞台となる。
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