【五輪】男子マラソン、早くも五輪惨敗の予感!情けない実業団の面々 ロンドンでメダル獲得には2時間3分台が最低ライン(久保武司)

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1 [―{}@{}@{}-] 希望のHN無しφ ★
五輪キップをほぼ確実にした藤原新も、やはり実業団に所属しない“フリー”のランナーだ
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 男子マラソンは惨敗の予感−。ロンドン五輪男子代表選考会を兼ねた第6回「東京マラソン
2012」(夕刊フジなど後援・東京都庁前−東京ビッグサイト)が26日行われ、実業団などに
所属しない藤原新(あらた、30)=東京陸協=が2時間7分37秒で日本人トップの2位で
ゴールした。注目の公務員ランナー、川内優輝(24)=埼玉県庁=は3度も給水をミスして
14位と完敗。代表(男女各3人)は来月12日の日本陸上連盟理事会で決定するが、
このままではとてもメダルなど遠い存在だ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 しょせんは“井の中の蛙”といわれても仕方ない。五輪代表の『当確タイム』の目安は
2時間7分台。藤原は日本歴代7位のタイムでゴールし「本当は日本記録を狙っていた。
ただ、途中は1人だったので、合格のタイムかな」と振り返った。

 この大会では川内ばかりに注目が集まっていたが、試合前日にはマラソンでは珍しい
“大舌戦”の応酬があった。

 川内が「2時間7分台を出す。(藤原)新さんが目標タイムを明言されないので、
私が言います」と仕掛ければ、藤原は「(川内を)持ち上げるため」と反撃。さらに
藤原が「お互い引っ張ろう。後ろにつくのはダメ」と川内の戦法を牽制(けんせい)
すると、川内も「新さんは日本記録(2時間6分16秒)更新を狙っている」とやり返す。
レース前日も、藤原が“勝負メシ”に故郷長崎の名産「福砂屋のカステラ」を食べたと
いえば、川内はいつもの験担ぎで「カレーライス」で応戦した。

 意外な盛り上がりでがぜん注目を集めたガチンコ対決だったが、25キロ過ぎで
あっけなくカタがついた。

 「正直(川内が脱落して)さみしかった」という藤原も、実は自称“プータロー
ランナー”というフリーの身。JR東日本を経て、プロを宣言。健康機器販売会社と
契約したが、給料の未払いなどで昨年10月に契約解除になった。

http://www.zakzak.co.jp/sports/etc_sports/news/20120227/spo1202271242004-n1.htm
2 [―{}@{}@{}-] 希望のHN無しφ ★:2012/02/27(月) 15:17:28.95 ID:???P
 「給料があるぶん、川内くんはいい。僕は貯金を切り崩しながらですから」と意地の
快走が続いた。41キロ地点では、2時間3分59秒という元世界記録保持者
ゲブレシラシエ(38)=エチオピア=を捕らえて3位。、残り1キロになると
「あとはカネ! 賞金に目がくらんで必死だった」と、3位からは200万円も
アップする2位の賞金400万円をゲットし「いろいろと支払いが滞っているので、
妻に納付しないと」と笑わせた。

 一方の川内はまさかの14位。「給水に失敗した自分の技術のなさです」と
反省の弁。だが、明らかに調整失敗でもあった。「日本一有名な公務員ランナー」に
なってしまったことで、1日わずか2時間しかない練習中に心ないファンから写真を
撮られたり、声をかけられたりすることもあった。

 また、全力で走りきりゴールするとすぐに倒れる姿に「マラソンなんか出るんじゃない」
という批判の投書もあったという。それでも「全部自分で乗り越えなければいけないことです」
と力なく漏らした。

 昨年12月の福岡国際マラソンは、2時間9分57秒の日本人トップでゴール。
「これで五輪はほぼ当確」といわれながら、「こんな記録で代表になるのは…」と、
陸連の“制止”も聞かずにこのレースに出場した。その結果がこれだが、実は3月に
五輪日本代表が決定した後の4月にも、ドイツ代表選考レースとなる「デュッセル
ドルフマラソン」にあえて出場するという。

 日本の男子マラソンでのメダルは、1992年のバルセロナ五輪で森下広一が銀を
獲得したのが最後。今回、日本代表としての設定タイムは「2時間7分台」とされたが、
藤原が出したのは実に5年ぶり。ところが、この記録では今やケニアとエチオピア勢が
占める世界10傑には入れない。ロンドンでメダルを獲得するには「2時間3分台」が
最低ライン。もちろん7月に迫った本大会までに、日本人選手がこの記録を出すのは
奇跡が起きても難しい。
3 [―{}@{}@{}-] 希望のHN無しφ ★:2012/02/27(月) 15:17:44.34 ID:???P
 それにしても情けないのは、藤原や川内よりはるかに恵まれた環境で練習に励む
実業団の面々だ。長距離は、マラソンより『駅伝』が国民的行事になってしまった
おかげで、ほとんどが駅伝に勝つための練習を優先し、毎日最低でも6時間以上の
練習を課す。それに疑問を持って実業団チームを飛び出したのが藤原であり、
「1日2時間の練習でも世界で勝てることを証明したい」と成り上がったのが川内だった。

 もはやフリーにも勝てない実業団の実情に、日本陸上連盟の坂口泰・男子マラソン
部長(51)は「マラソンにとって絶好のコンディションだった。新たな考え方を
取り入れていく必要がある」と、苦り切った様子で話す。とはいえ、全くなす
すべがないというのも現実ではある。

 4年前の北京五輪の状況と、何ら変わっていない。ロンドン五輪も、男子
マラソンは開幕前に完全降伏の「白旗」をあげている。