韓国のプロスポーツ界で八百長疑惑が相次ぎ、波紋を広げている。
昨年、プロサッカー連盟(Kリーグ)で八百長が発覚したばかりだが、今度は野球やバレーボール、
バスケットボール、競艇にまで拡大。汚名返上どころか、スポーツ強国・韓国の権威が
失墜しかねない事態となっている。(ソウル・上田勇実)
韓国スポーツの強さは近年、際立っている。最近こそ日本に押され気味だが、
アジア最強を誇り続けてきたサッカーをはじめ日本と対等に近い戦いをするようになった
野球などのメジャー競技以外にも、フィギュアスケートのキム・ヨナ選手や競泳自由形の
パク・テファン選手など国際舞台で圧倒的な実力を見せつける選手も出始めた。
夏季五輪ではメダル獲得数で日本を上回るようになっている。
このようなスポーツ分野の快進撃は、民族意識や愛国心の強さと相まって国威発揚にも
つながっている。特にライバル意識が“異常”なほど強い日本との対戦になると、
国中がテレビにかじり付き、試合に勝とうものならお祭り騒ぎだ。
ところが、その誇らしいスポーツで八百長が行われていたというのだから国民のショックと
失望は大きい。検察の捜査があちこちで始まり、実名でマスコミに騒がれる有名選手も出始めた。
バレーのプロリーグでは前代未聞の女子選手たちによる八百長の可能性まで浮上している。
韓国メディアが伝えるところによれば、八百長は違法な賭博サイトを舞台にして行われていた。
単純な勝ち負けに限らず、例えば野球では「先発投手の1球目がストライクかボールか」
「どちらのチームの投手が先に四球を出すか」など、特定選手のプレーに的を絞って
賭けさせるものも多い。実はこの特定選手のプレーこそが八百長で、わざと配当率を高く設定する。
(
>>2に続く)
http://www.worldtimes.co.jp/w/korea/korea2/kr120220.html