【プロレス】デビュー35周年を迎えた“格闘王”前田日明、古巣・新日本プロレス時代の仰天エピソードを明かす

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5かばほ〜るφ ★
>>3からの続き

―当時、もし実現してたらどうなったか。以前、山本小鉄さんがこんなことを言っているんです。「技術も体力も
全盛期だった前田が猪木さんに関節技を極(き)める。猪木さんにもメンツがあるからギブアップはしない代わり、
前田の耳元で『前田、これは仕事じゃないか』と囁(ささや)く。それを聞いて人のいい前田は締めている腕を
ゆるめる。と、その瞬間、猪木さんは前田の目玉をえぐるだろう」って。
前田 そういうこともあり得たかなって感じだね。だけど、目玉をえぐるとかそういうのはね……卑怯な話でね。
じゃ、目玉えぐりもアリの試合だって最初から言ってくれたら、俺も目玉をえぐるよ。

―そういえば、入門して初めて猪木さんとスパーリングしたときがそんな感じだったとか?
前田 そう。「何をやってもいいんですか?」って聞いたら猪木さんが「いいよ」って言うから、金的を蹴って
目突きをやったんだよ。だって俺が読んでた『空手バカ一代』には「プロレスラーとやるときは金的と目突き
しかない」って書いてあったから。まだ空手家気分だったからね。だけど、一回断りを入れておかなきゃ
いけないと思ったから「何をやってもいいんですか?」って聞いたんだよ。

―断りを入れるところが前田さんらしいですね(笑)。
前田 で、ホントにやったら猪木さんぶっ倒れてね。そしたら木村健吾さんとかみんなが入ってきてボコボコに
されたよ。「何をやってもいい」って言ったからやったのに、なんでこんな目に遭うんだって思ったよ(笑)。
(取材・文/“Show”大谷泰顕、撮影/本田雄士)