生まれ変わった天才児が初タイトルへの起爆剤となる。C大阪は1月31日、大阪市内で新体制
発表会見を開いた。新加入選手が揃う中、J2徳島から約2年半ぶりに古巣へと復帰した
MF柿谷曜一朗(22)も出席。かつて練習への遅刻を繰り返して見放されながらも、厳しい
J2の環境で心身ともに成長。再び遅刻をしないことはもちろん、チームの勝利に貢献する
ことを誓った。
やんちゃだった天才児が、周囲もビックリするほど優等生発言を連発した。
期待を集めては裏切り続けた…のは過去の話。J2徳島で過ごした約2年半が、U−17、
U−19日本代表のエースだった柿谷を生まれ変わらせた。
「もう一回、セレッソでチャレンジしたい気持ちがいつもどこかにあった。チームとして戦うことを
学んできたし、自分のことじゃなくチームに専念したい」
かつての常習犯がついに心を入れ替えた。09年に練習への遅刻を6度も繰り返し、見限られる
ようにシーズン途中の同年6月に徳島への期限付き移籍を言い渡された。柿谷は終わった…。
そんな声がささやかれるも、厳しい環境下でサッカーと向き直った。先輩のMF倉貫(現京都)に
刺激を受け、練習開始の1時間半前にクラブハウスへ行くことを日課とした。
「筋トレとかストレッチをやったり…。そうすれば遅刻もしないですしね」。
ちゃめっ気たっぷりに笑いながら、あの頃と同じ過ちを繰り返さないことを約束した。
公式資料の体重は62キロも、現在では68キロにまでパワーアップ。身につける背番号13は、
昨季まで日本代表MF清武が背負っていたナンバーだ。「自分の番号にしたい。チームとして
戦う中で自分のプレーも出して、タイトルを獲りたいっすね」。もともとセンスは一級品。
帰ってきたかつての“遅刻魔”が、改心ぶりをピッチで見せる。
ソースは
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/02/01/kiji/K20120201002544640.html 記者会見で新体制を発表し、ポーズをとるC大阪のセルジオ・ソアレス新監督(後列中央)、
主将の藤本康太(前列左)ら
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/02/01/jpeg/G20120201002545020_view.jpg