中日は「ゲートボール」でもやるつもりか
日刊ゲンダイ 2012年1月31日(火)10時0分配信
ファンにとって、「朗報」と言えるのか。
中日が、ブレーブス傘下のマイナーでプレーしていた川上憲伸(36)と契約した。川上にとっては4年ぶりの古巣復帰。
川上サイドから中日に打診したそうで、中日は1年契約を提示。推定年俸3000万円で合意に達した。獲得前から佐藤
球団代表は「肩の状態さえよければ、先発ローテーションを任せられる」と期待を込めていた。
キャンプ直前に降って湧いたような元エースの電撃復帰。中日では通算112勝をマークしており、その頃の活躍ができ
れば大きな戦力になる。が、川上はすでに「終わった投手」という声もある。08年オフにFA権を行使して米ブレーブスと
3年契約を結んだものの、わずか8勝(22敗)止まり。昨季は右肩の故障の影響で、メジャーでの登板は1試合もなかった。
「日本でも輝きを取り戻すのは難しいのではないか」
と、さる球界関係者が言う。
「中日時代の03年に関節唇を損傷した右肩の状態は、メジャーでの中4日登板などの影響もあり、さらに深刻になっている。
その影響で腕の振りも鈍り、ボールの力、キレは全盛期とは程遠い。昨季途中には右肩にメスを入れることも検討。ただ、
手術すれば1年間はリハビリしないといけないので断念している。中日に復帰したとしても、当面は二軍での調整が必要でしょう」
早ければ2月のキャンプから合流する川上。元エースの復帰はファンにとっては喜ばしいだろうが、戦力としては計算できない
かもしれない。
中日は昨オフ、70歳の高木新監督、73歳の権藤投手コーチに加え、野手では43歳の山崎武が復帰。その高木新監督は
開幕投手として46歳の山本昌を指名している。それに加えて36歳の川上だ。そもそも中日の主力には39歳の和田、36歳の
井端らベテランが多い。「亀の甲より年の功」という言葉はあるものの、このシルバー集団でどこまで戦えるか見ものだ。
(日刊ゲンダイ2012年1月28日掲載)
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