ケルンを離れ浦和入りが内定し、槙野智章は慌ただしい日々を送っていた。
片言のドイツ語で行う日常生活にまつわる事務手続きに始まり、遠く日本への引っ越し準備、お世話になった方々への挨拶、報道を受けて電話をかけてくる仲間たちへの報告と決意表明……
紆余曲折を経たものの、現時点ではケルンの戦力外となってこの街を去ることについては、名残惜しさを口にしていた。
「ケルンっていう街が大好きだった。お店もいっぱいあって便利だし、暮らしやすいし、街の人も、みんなとても親切だったし楽しかったな……」
■今季前半最終戦でようやくチャンスが巡ってきたが……。
昨季、冬の移籍期間にケルン入りしてから今季前半戦までで、槙野に与えられたチャンスは数えるほどしかなかった。
そんな状況のなか迎えた12月16日、最後のチャンスともいえる前半最終戦であるバイエルンとの試合で、槙野は前半途中から80分弱プレーし、好パフォーマンスを見せた。
>>2以降に、つづく
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120116-00000003-number-socc