【サッカー/Jリーグ】中小都市にJ1定着は夢か モンテディオの再挑戦始動

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1依頼427@落花流水ρ ★
中小都市にJ1定着は夢か モンテディオの再挑戦始動
日本経済新聞 2012年1月12日(木)3時0分配信

 サッカーJ1から来季J2へ降格するモンテディオ山形。リーグ最小の予算規模で健闘してきたものの、
夢の大舞台はわずか3年で終わった。「資金力=戦力」が常識とされる中、人口が少なく経済規模の
小さい地方都市のクラブがJ1に定着するのは不可能なのか。再昇格を目指すモンテディオの戦いは
そんな問いへの挑戦でもある。

 モンテディオの運営母体、山形県スポーツ振興21世紀協会は集客強化に向け新組織を立ち上げる。
サポーターや地域住民、行政、有識者らのほか、選手自ら加わるのが特徴。3月の開幕前に結成、
シーズンを通して集客イベントやクラブ支援の機運盛り上げに取り組む。J2降格で資金集めがさらに
苦しくなるのは避けられない。背景にあるのはそんな危機感。大手コンビニと連携し、共同イベントを
仕掛ける構想も進む。

 「昇格しさえすれば観客動員もクラブ収入も増えると浮かれてはダメ。負けが込めば観客も減り、資金
難に陥り、また逆戻りするだけだ」。J1昇格を決めた2008年。協会の海保宣生理事長(当時)は強く懸念
していた。親企業を持たず、財政基盤は脆弱(ぜいじゃく)。観客動員も伸び悩み、大型戦力補強もまま
ならない。そんな状況を打破しようとチーム名やロゴなどを全面刷新する「フルモデルチェンジ構想」を
提案したが、賛同が得られず断念に追い込まれた。

>>2につづきます。


□日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E3E3E2E4908DE3E3E2E3E0E2E3E09EE2E3E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E1
▽資金力と成績は相関関係が強い
http://www.nikkei.com/content/pic/20120112/96958A9C93819490E3E3E2E4908DE3E3E2E3E0E2E3E09EE2E3E2E2E2-DSXBZO3792917011012012000001-PB1-3.jpg
▽最終戦でもスタジアムには空席が目立った(昨年12月3日、山形県天童市)
http://www.nikkei.com/content/pic/20120112/96958A9C93819490E3E3E2E4908DE3E3E2E3E0E2E3E09EE2E3E2E2E2-DSXBZO3792915011012012000001-PB1-4.jpg
2落花流水ρ ★:2012/01/13(金) 13:13:42.94 ID:???0
>>1のつづき。

 「海保の予言」は的中する。ホームゲームの平均入場者数は08年の6273人からJ1初年の09年は1万
2056人に倍増したが、10年は1万1710人と減少。11年は9325人まで落ち込んだ。10年度の単年度収支
は7300万円の赤字に転落。11年度も赤字は必至で、昨秋には川越進理事長が引責辞任した。

 経営規模はビッグクラブと比べるまでもない。10年度の入場料収入は浦和レッズの6分の1、広告料
収入は10分の1程度にすぎない。資金量は戦力水準に直結する。選手・スタッフ人件費はレッズの3分
の1程度。それでも中井川茂敏ゼネラルマネジャーの苦心の補強、小林伸二監督の巧みな戦略で09年
は15位、10年は13位とJ1残留を果たしたが、限界だった。

 昨年12月3日の今季最終戦。4年間率いた小林監督のラストゲームでもあった。試合後「J1復帰に何が
必要か」と問われた小林監督は「選手のレベルを上げること」と切り出し、「若い選手がJ2で伸びても、J1で
戦えるかというと話は別。チームを引っ張る選手が不可欠」と続けた。「そういう選手は(年俸が)高い。J1で
生き残るにはカネが要るのも事実。プロスポーツ集団なのだから、いかに予算規模を伸ばすかということも
考えなければ」と強調した。

 県内最大の山形市が人口25万人。地銀を除き東証1部上場企業が1社だけ。そんな県でJ1クラブは
存続できるのか。集客に楽な近道はない。圏域人口に限りがある以上「サポーターの層を厚くする」「1人
当たりの観戦機会を増やす」しかない。コアなサッカーファン以外もスタジアムに呼び込む工夫はできないか。
女性や高齢者、家族連れでも楽しめるイベントも欠かせない。奥野僚右新監督の下、J1早期復帰と財政
規模拡大の両立を目指す厳しい戦いが始まる。

(山形支局長 岩本隆)