経済団体の徳島ニュービジネス協議会(会長・三木康弘阿波製紙社長)が、徳島駅北側の国有地と市有地に、サッカーをメーンとする球技場や商業施設を備えた複合施設「街中スタジアム」を建設する構想を打ち出した。
徳島駅から歩いて数分という利便性を生かして集客を図り、徳島市中心部ににぎわいを取り戻すのが狙い。サッカーJ2・徳島ヴォルティスのホームスタジアムとするほか、「365日の稼働」をうたい、ショッピングやビジネス、住民の交流など、さまざまな活用を目指す。
協議会は昨年1月から、衰退する中心市街地や県内経済の浮揚策を研究。欧州でショッピングモールや飲食店を併設したサッカースタジアムが大勢の人を呼び込むとともに、社交の場として根付いていることに着目し「街中スタジアム」構想をまとめた。
構想によると、建設地は徳島駅のすぐ北で、県立中央武道館と徳島市立体育館、市立内町小学校を含む約5万平方メートル。
スタジアムは2階建てで、2階からせり上がるスタンドは約2万人を収容する。
史跡を保護するため、高さ2・5メートルの土を盛った上に建設し、徳島駅ビル2階から陸橋で接続。県立中央武道館と市立体育館を移設するスペースも確保している。事業費は150億〜180億円と見積もる。
グラウンド部分は、サッカーやラグビーといった球技、コンサートなどのイベントに活用するほか、地震や津波発生時の大規模避難所にも位置付けている。
スタジアム1、2階とスタンド最上部に商業用スペースを設け、レストランやカフェ、ホテル、オフィスとして利用できるようにする。
>>2以降につづく
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/01/2012_132537944144.html