東京に3つ目のJクラブが誕生する。
JFL最終節が11日に行われ、Jリーグ準加盟の町田はホームで讃岐を2―0で下し、3位となった。
来季からのJ2参入に向け、条件の一つだった4位以内を満たしたことで、12日に行われるJリーグ臨時理事会で入会が承認されることは確実。
来季J1に復帰するFC東京、J2の東京Vに続いて、町田が東京を熱くする。町田コールの中であいさつした守屋実代表が声を震わせた。
「この2年間は入会審査も受けられない苦しい状況だった。89年の設立から22年の時を経て初めて入会の条件を満たしました」。
サッカーの街・町田にJクラブが誕生した。
最終戦も攻撃サッカーを展開した。前半42分に酒井の左クロスをディミッチが左ボレーで決めて先制した。
その後も主導権を握り、後半43分には星が左足でダメ押しゴール。
来季からFC東京の指揮を執るポポヴィッチ監督は「自分たちのスタイルをぶれずに貫けた」と胸を張った。
09年、10年とホームの町田市立陸上競技場がJリーグの基準を満たさないことから入会申請を断念。
来季はスタンドを改修し、仮設スタンドを設置することで審査をクリアし、4位以内だけが残された条件だった。
町田出身の酒井は感慨深げに振り返った。
「町田は育成組織があってトップチームだけなかった。小さなクラブだが、これからも育成からいい選手が出てくる」。
クラブ運営費は今季の2億8000万円から来季は4億円に増額する予定。
巨大都市・東京の小さなクラブが、来季はJ2で旋風を巻き起こす。
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