「J2山雅」経済効果は年14億円 県内NPOが試算
観光・地域づくりのシンクタンク事業をするNPO法人「SCOP(スコップ)」(松本市)は7日、
日本フットボールリーグ(JFL)の松本山雅FCが来季Jリーグ2部(J2)に昇格した場合、県内の
経済波及効果は年間14億円余という試算を発表した。今季は約6億6千万円で倍以上となる見通し。
他のJ2クラブと比べ経済効果は高水準という。
同FCから今季のグッズ販売収入などのデータ提供を受け、観客が使う金額やグッズ製作業者の
売り上げなどを試算した。ホーム試合の平均観客数は今季7千人余の見通しだが、来季は1万人と
想定。J2は全22クラブとし、ホーム試合数は今季より4試合多い21試合とした。
来季の内訳は、相手チームサポーターの宿泊や試合後の観客の飲食など直接効果が8億6千万円。
グッズ販売などに携わる業者らへの間接効果が5億4千万円と見込む。
同法人によると、富山市や岐阜市を拠点にするJ2のクラブの経済波及効果は10億余。松本市が
県庁所在地でないことを考えると、経済効果はかなり大きいという。
J2昇格を確実にした4日夜、祝杯を挙げに松本市内の飲食店を訪れるサポーターが目立った。
松本駅近くの飲食店の深沢雄三店長(36)は「来季も多くのサポーターに来てほしい」と期待していた。
http://www.shinmai.co.jp/soccer/2011/12/14-1.html 松本山雅FCのサポーターで埋まるスタンド=11月27日、松本市のアルウィン
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