浦和がスポンサー契約を結んでいる運送会社の「DHLジャパン」と、航空会社の「ルフトハンザ」が来季のスポンサーから
撤退する可能性が高いことが22日、関係者の話で分かった。決まった場合、合わせて推定約2億円の収入減となる見通し。
さらに、近年の成績不振での観客数大幅減による入場料収入減少もあり、J1で巻き返しを目指す来季の補強計画に狂いが生じる恐れが出てきた。
残留争い中の浦和にまたしても衝撃が走った。今季までクラブのスポンサー企業だったDHLとルフトハンザ航空が、
来季のスポンサー契約を打ち切る可能性が高いことが判明した。
2社合わせて推定約2億円の減収となる見通しで、10年度の事業報告でクラブ史上初の赤字2億6000万円を計上した浦和にとっては大打撃だ。
同年の営業収入は56億2500万円だったが、11年度は入場者数が前年より1試合平均で約7300人も減少しているため、4年連続での減収が見込まれる。
不況下でのスポンサー企業撤退で、苦しい経営となりそうだ。
世界トップクラスの物流網を持つDHLとは、07年にACL(アジア・チャンピオンズリーグ)用ユニホームの胸スポンサーとしてトップパートナー契約を締結。
ACLのアウェー戦で用具の搬送などをバックアップした。ルフトハンザは選手、監督や、その家族の来日、帰国時の移動用に頻繁に利用されていた。
07年のアジア王者から国内でも4シーズン無冠となり、低迷したことが撤退話へとつながったと見られる。
橋本光夫社長(62)はこの日、「来季のスポンサー契約については一切ノーコメント」としたが、このまま2社が契約打ち切りになると、
巻き返しを図る来季の補強計画にも影響が出る恐れがある
チームは26日の福岡戦(レベスタ)に勝てば、自力でJ1残留をほぼ手中にする。今季は巨大戦力を擁しながら、ペトロヴィッチ前監督の下、
残留争いと予想以上に低迷しながらも、堀孝史新監督(44)の起用で何とかJ1死守には“王手”を掛けた。それでも、浦和の厳冬は長引きそうだ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20111122-OHT1T00251.htm