東北楽天13億円赤字 球場補修など経費増 11年見通し
河北新報 2011年11月12日(土)配信
東北楽天の2011年の営業損益は約13億円の赤字の見通しとなったことが11日、分かった。
売上高は前年を上回ったが、東日本大震災によるKスタ宮城(仙台市)の補修工事費など経費が
かさんだのが響いた。
球団によると、約5億円に上るとみられるKスタ宮城の補修工事費や、Kスタ宮城が使えなかった
3〜4月のチーム遠征費や他球場の使用料など約3億円の経費が発生したことが赤字の要因。
選手の補強で人件費も膨らんだ。
一方、売上高は89億円と前年比4億円増。スポンサーが前年より8社増えたことなどで広告・
スポンサー収入は約28億円と前年比約2億円増。全国中継や関東圏での試合中継が増える
などしたため、テレビ放映権収入は約1億円増えた。また、主催試合の観客動員数が前年比
2.3%増となり、チケット・グッズ販売収入は約28億円で微増となった。
楽天野球団の池田敦司副社長は「震災があったけれど頑張ってここまで来られた、いう思いはある。
とはいえ、13億円の赤字額は球団創設以来、2番目に悪い数字となりそうだ。今後、経済の環境も
ますます厳しくなることが予想されるが、何とか来季は収支を改善させたい」と話した。
□河北新報
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe165/20111112_01.htm