プロ野球の独立リーグ「四国アイランドリーグplus」を今季で脱退した津市の三重スリーアローズの選手25人のうち、
19人が自主退団し、5人が任意引退していたことが7日、分かった。所属選手は1人だけとなり、
球団の存続は極めて厳しい状況となった。
球団関係者らによると、9月のリーグ脱退表明後、アローズは関西独立リーグへの参加を打診したが、拒否された。
球団はさらに、三重県で新リーグの創設などを模索していたが、不調に終わった。
このため、所属選手は将来に不安を感じて退団したとみられる。
球団は9月下旬、選手に対し、今後の進路を自由に決めるよう指示していた。
選手の一人は今月上旬、球団幹部から「(球団の存続は)難しい状況だ」と説明されたという。
アローズは09年、大阪ゴールドビリケーンズと「ジャパン・フューチャーベースボールリーグ」を創設し、
三重県初のプロ野球チームとして発足した。しかし、初年度の10年、
大阪の選手による野球賭博問題を発端にリーグは1年で消滅した。
今年は四国アイランドリーグplusに参戦し、5月には中日などで活躍した野口茂樹投手が入団し、
話題を呼んだが、加盟金や年会費などを巡ってリーグ側と対立し、脱退を表明した。
チームも今季は17勝41敗で、5チーム中、最下位に終わった。【谷口拓未】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111108-00000009-mai-base