【野球】日本ハム 米国まで追い掛け、味方も欺いて実った菅野取りの執念

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日本ハム 米国まで追い掛け、味方も欺いて実った菅野取りの執念
ゲンダイネット 2011年10月29日(土)17時0分配信

 今年7月、米国で行われた日米大学野球選手権の会場に足を運んだのは2球団だった。

 ひとつは巨人。菅野の両親と東海大相模高時代の同級生である長谷川スカウトが、菅野の
父親と親しげに試合を観戦していたのは当然として、もうひとつの球団は日本ハムだった。

 山田GMとフロントのひとりが、日米大学選手権に合わせて渡米。「外国人選手の視察」は
表向きの理由で、最初から目当ては菅野ひとり。日本とはまったく環境の異なる国際試合で、
菅野がどんな投球を見せるか、適応能力は高いか、見定めるのが目的だった。「今年はじめ
には菅野の1位指名を決めていた」と山田GM。藤岡や野村と比べ能力も技術も馬力もはるか
に上とみた自分の目が正しいかどうか、米国まで追い掛けて確認。出した最終結論は「菅野
の1位指名」だった。

 結論が出ているからといって、手の内を明かすわけにはいかなかった。菅野や菅野の周辺
が日ハムをふるいにかけようとさらに強力な“逆指名”をしてくる可能性もある。

 そのため菅野の1位指名は完全なトップシークレット。日ハムのスカウトや当たりクジを引いた
津田球団社長ですら「菅野指名」を知ったのは「けさの会議」。

 スカウトにはつい最近まで東洋大の藤岡と明大の野村に張り付かせ、前日のスカウト会議
終了後、山田GMが「2人に絞った」と最後の煙幕を張った。

 菅野を米国まで追い掛けた執念は、巨人や他球団はもちろん、味方も欺くことで実った。

(日刊ゲンダイ2011年10月28日掲載)


▽livedoor
http://news.livedoor.com/article/detail/5977657/