【野球】セ・リーグ YB3-3D[10/18] 中日2年連続9度目の優勝!ブランコの一撃同点弾!継投陣抑えた! 横浜本拠地最終戦被弾で引き分け★3
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名無しさん@恐縮です:
敵地、横浜スタジアムで迎えた横浜戦
セットアッパー浅尾が10回裏を完璧に抑え、中日が球団史上初の連覇を達成した
スタジアムに響くファンの大歓声、どこからか聞こえる「今年は日本一だな」の声
落合監督を胴上げする選手達の中、代打の切り札・ベテラン佐伯は独りグラウンドで泣いていた
移籍一年目にして手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるチームメイト・・・
それを今までの横浜で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「勝った、勝ったんだ・・・!」佐伯は嬉し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、佐伯ははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、これからビールかけしなくちゃな」佐伯は苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、佐伯はふと気付いた
「あれ・・・?お客さんがいない・・・?」
ベンチから飛び出した佐伯が目にしたのは、閑古鳥が鳴く空席だらけの観客席だった
外野席でカップルがイチャイチャし、地鳴りのように流しそうめんの流れ音が響いていた
どういうことか分からずに呆然とする佐伯の背中に、聞き覚えのない声が聞こえてきた
「佐伯さん、守備練習です、早く行きましょう」声の方に振り返った佐伯は目を疑った
「お・・・男村田?」 「どうしたんですか佐伯さん、居眠りでもしてたんですか?」
「つ・・・つつか? 」 「なんだ佐伯、かってに筒香を改名しやがって」
「ひちょり・・・」 佐伯は半分パニックになりながらスコアボードを見上げた
1番:荒波 2番:松本 3番:筒香 4番:村田 5番:渡辺 6番:内藤 7番:山崎 8番:黒羽根 9番:小林太
暫時、唖然としていた佐伯だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲しかなかった
「どうすりゃいいんだ・・・」
三浦からグラブを受け取り、グラウンドへ全力で叩きつける佐伯、その目に光る涙は悔しさそのものだった・・・
翌日、ベンチで冷たくなっている佐伯が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った