ビッグマッチも今や昔ということか。G大阪は2日、クラブ創設20周年記念試合と銘打たれた
浦和戦に1?0で勝利。クラブ通算300勝を達成したが、
一方でG大阪の日本代表MF遠藤保仁(31)はライバルの惨状をこう嘆いた。
「浦和がどうなっちゃったのか知らないけど、普通にやれば3?0か4?1の試合でしたね」
普段は冷静沈着な男が珍しく大胆発言。「西のG大阪」と「東の浦和」は
Jリーグが誇る強豪クラブとして競い合ってきた。直接対決はかつて「ナショナルダービー」と称されたほどだが、
歯応えのないライバルの現状には驚きすら感じたという。
遠藤は右足内転筋痛を抱え、現状では100%の力ではプレーできない状態。
それでも楽勝とあって、浦和の異変を感じ取ったのだろう。
実際に浦和はJ2降格圏内の16位甲府とわずか勝ち点差2しかなく、2度目の降格も現実味を帯びてきている。
浦和は観客動員も伸び悩み、2008年には4万7000人を超えていたホームの平均入場者数も、
今季は約3万2000人にまで落ち込んだ。かつて日本サッカー界の象徴とも言われた
ビッグクラブの面影は完全に消えてしまった。
Jリーグでは浦和だけでなく、各クラブが観客動員減による経営難にあえぎ、
J2でも東日本大震災の影響で危機的な状況に陥っているクラブもあるという。
Jリーグは地盤沈下に歯止めが利かない状況だ。
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