元日本代表監督で、現在は中国の深セン紅鑽(しんせんこうさん)を指揮する
フィリップ・トルシエ監督が、中国サッカー界の問題点を指摘している。
フランス紙『SO FOOT』が報じた。
同紙は中国紙『新京報』でのトルシエ監督のインタビューを引用。インタビューで
トルシエ監督は、「中国人選手と外国人選手には多くの違いがある。経験と精神面での
違いだね。技術的に高いレベルでプレーしたいという思いはあるだろう。しかし、中国には
そのレベルで練習する機会がない。彼らのサッカーはあまりに単純で未発達だよ」とコメント。
中国サッカー独自の環境を語った。
またトルシエ監督は、なぜアジアの隣国のようにスター選手が生まれてこないかとの
問いにも返答している。
「創造性と模倣が欠けているね。彼らには見習うモデルがないんだよ。育成システムは
腐敗している。クラブはバスケットボールやバレーボールと同じような基準で選手を
選んでいるよ。日本はJリーグを発足し、先導させるためにジーコや名声のある監督を雇った。
中国では北京国安と広州恒大を除けばアマチュアだよ」
「育成機関を設立するために、政府からの本格的な支援が必要だ。また、外国人選手への
依存も解決しなければならない。ピッチ上で外国人選手は中国人選手たちの親代わりに
なっているんだ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111003-00000311-soccerk-socc