レベルの低さはさておき、
横浜以外の11球団のファンにとって日替わり順位で一喜一憂のペナントレース。
両リーグともに集客が望める理想の展開だが、9月は最強の男女のサッカー日本代表が立ちはだかる。野球の底力が改めて試される。
セ・リーグは引き分けが14もある首位・ヤクルトの優位は変わらない。
が、巨人、阪神、中日、広島の第2グループにも逆転のチャンスはあるし、CS出場権のかかる2、3位争いとなれば、横一線で最後の最後までわからないダンゴレースだ。
パ・リーグも優勝争いはソフトバンクと日本ハムに絞られているが、CS出場のための2、3位の2枠はかつてない大争奪戦になっている。
最下位の西武を含め、ここへきて急浮上の楽天、ロッテ、オリックスの4球団での大混戦になっている。
「ペナントレースの消化試合をなくすのが狙い。3位までに入れば、プレーオフに出場できるとなれば、どの球団も最後まであきらめなくなるし、ファンも球場にきてくれる」。
リーグ存亡の危機に直面したパ・リーグがこう主張し、集客アップを目的に2004年から独自に導入して成功したプレーオフ。
メンツを捨てセ・リーグも追従、07年から両リーグともにクライマックスシリーズと名称変更したポストシーズンゲームは、今や日本球界の生命線。
今季はまさにCSのためのペナントレースになっている。「昔は大反対だったが、今は賛成だ」と、巨人・渡辺球団会長も豹変している。
(続く)
http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20110829/bbl1108291610005-n1.htm