【オリンピック】ロンドン五輪「金メダル数5位」目標ピンチ 日本オリンピック委員会の掲げる目標の雲行きが怪しい

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金メダル数で世界5位−。来夏のロンドン五輪に向けて、日本オリンピック委員会(JOC)の掲げる目標の雲行きが怪しい。
7月の水泳の世界選手権で、期待の競泳陣が金ゼロ。強化現場には、「このままでは目標達成が難しい」との声もある。
柔道やレスリングなど、基幹競技の奮起は欠かせず、本番まで残り1年を切った日本のスポーツ界には焦りの色が濃い。(ロンドン五輪取材班)

世界水泳での競泳陣は銀4個、銅2個。金5個を含むメダル14個の中国に水をあけられ、上野広治総監督は「金がないとチームは負けたような状態。
メダルへの意識づけをしなければ」と消沈した。今月下旬に世界選手権を控える陸上も、男子100メートルに1人も代表を送り込めず、大きな不安を残す。

◆達成に15〜18個必要

JOCの試算では、「世界5位」の達成には15〜18個の金が必要という。夏季五輪での日本勢の最多金メダル数は16個(東京、アテネ五輪)だから、ノルマ達成は至難だ。
5月に加盟競技団体の関係者を集めた会議で、JOCの上村春樹選手強化本部長は「現状では10〜12個。
各団体の強化プランは遅れており、このままでは達成できない」と危機感をあおっている。

一方で、「なでしこジャパン」の躍進は明るい材料。サッカー女子W杯で初優勝し、ロンドン五輪でも金メダルへの期待が膨らむ。
2010年の世界選手権や世界ランキングを基に、「昨年五輪が開催されていたら」の仮定でJOCが試算した金メダル数は18個。
世界選手権で男女8階級を制した柔道、3階級を制したレスリング女子などが含まれる。
陸上では男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)、競泳では男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)らが世界ランキング1位だ。
ただし、柔道は地元東京での開催で、2人代表制という利点も割り引く必要があり、上村本部長は「試合状況が五輪と違うので、来年に引き継げる数字ではない」と冷静だ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110820-00000102-san-soci

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