小林遼次
提供:Blog版「蹴閑ガゼッタ」
2011年08月15日12時50分
この試合で、宇佐美が途中出場でリーグデビューを果たしたものの、ロスタイム直前で交代させられてしまい、
屈辱の懲罰交代のような言い方がネット上でされていたので、ちょっと心配になりながら録画を見ていた。
ハインケス監督になってから初めて見たバイエルンの試合だが、
よく言えば堅実、悪く言えば旧態依然としたサッカーだな、というのが第一印象。
ボルシア・ドルトムントのように、選手がどんどんポジションチェンジしながらスペースに走り、
2人目、3人目の選手へとつなげるようなシーンはほとんど無く、ツータッチで選手の足元へとつないで回し、
最後はリベリが勝負したり、ボールを奪って素早くサイドからクロスを上げて中でどうにかするというパターンで、
大崩れこそ無さそうだが美しさや楽しさも無いサッカーだなという感じ。
それはヴォルフスブルクも似たようなもので、前節と同じく長谷部が右SBの位置に入っていたが、
主にリベリをマークする役割を与えられていてあまり攻撃には参加せず。
シャルケの内田のようにビルドアップをマガトからは期待されているらしいが、
ヘルメスとマンジュキッチの2トップは堅いバイエルンの守りに封じられて、
なかなかクサビのパスを入れられる機会は与えてもらえなかった。
それでも出足でバイエルンを終始上回ってチャンスの数ではヴォルフスブルクのほうが多かったのだが、
前半にヘルメスが頭で押し込んだゴールがオフサイドの誤審を受けたり、
フリーでのダイレクトシュートを同じくヘルメスがふかしてしまったりと運がなく、
最後の最後で右サイドからの折り返しをグスタヴォに決められて敗戦。
バイエルンの出来からするともったいなかった試合だった。
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