【競輪】プロ野球選手からの転身競輪選手の先駆け 元カープの石本龍臣が引退

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1宵宮祭φ ★
 プロ野球選手から競輪選手への転身の先駆け、石本龍臣(45)=岡山・60期=が22日、
思い出の“広島”競輪場で行われた「被災地支援ひろしまサマーレース」の4Rを最後にバンクを去った。
ラストランにはカープの植田幸弘1軍バッテリーコーチらも駆けつけた。

 通算2112走370勝、優勝20回。186・5センチの長身を生かした走りは、ファンに感動を呼んだ。
全力を出し切った現役生活を「自分の中ではまずまずの成績を残せたかな。悔いはないです」と振り返った。

 石本は倉吉北高(鳥取)で、投手として活躍。1983年のドラフトでカープから5位指名されて入団した。
同期入団は、川端順(ドラフト1位)、小早川毅彦(同2位)、紀藤真琴(同3位)がいる。
「今思えばすごいメンバー」と話す。

 石本自身は故障もあって、1軍出場がないまま2年で退団。その後、カープのトレーナーから
「体を持て余すのはもったいない」という助言があり、87年に競輪選手に転向した。
プロ野球から競輪に転身した選手は初めてで、当時は話題を呼んだ。

 石本の後、プロ野球選手からの転身が増え、現在では元カープの塚本善之(石本の弟子)、兵動秀治、
元ヤクルトの松谷秀幸らが活躍している。「道筋が作れたし、少しは貢献できたかな。今後も増えればうれしいですね」
と、晴れやかな笑みを浮かべた。

http://www.daily.co.jp/general/2011/07/26/0004305233.shtml
師匠の佐古雅俊(左)、弟子で元カープの塚本善之(右)と記念撮影する石本龍臣
http://www2.daily.co.jp/general/2011/07/26/Images/04305236.jpg